近鉄デ61形電気機関車

近鉄デ61形電気機関車

近鉄デ61形電気機関車は、かつて近畿日本[[鉄道]]に在籍した電気機関車で、デ61 - 64の4両が存在しました。

概要

1927年（昭和2年）から1928年（昭和3年）にかけて、大阪鉄道のデキA形1001 - 1004として製造されました。車体は三菱造船製、主電動機などの電気品はウェスティングハウス製です。車体は、当時の輸入電気機関車（ボールドウィン製・ウェスティングハウス製など）を参考にした凸形となっています。

大阪鉄道が関西急行電鉄を経て近畿日本[[鉄道]]になった際に形式変更され、デ61 - 64に改番されました。1947年（昭和22年）には、台車を板ばね・イコライザ式から近畿車輛の台車（DT13）に変更するなど、主要部品は順次交換されました。

その後は長らく南大阪線・吉野線で運用されていましたが、1970年（昭和45年）と1971年（昭和46年）にデ61と62が養老線に転属しました。1973年（昭和48年）にはデ63が伊賀線に転属しましたが、1975年（昭和50年）に元の南大阪線に戻っています。

養老線では貨物列車の牽引、南大阪線・吉野線では貨物列車のほか工事車両の牽引を行っていましたが、1984年（昭和59年）までに全車が廃車となりました。

主要諸元

全長：10,152 mm
全幅：2,678 mm
全高：3,970 mm（62, 64は4,017 mm）
運転整備重量：35.0 t
電気方式：直流 1500 V（架空電車線方式）
軸配置：B-B
台車形式：棒台枠
主電動機：WH576-JF5形(97 kW) × 4基

参考文献

『鉄道ピクトリアル』
「近畿日本[[鉄道]] 特集」『鉄道ピクトリアル』第313号、電気車研究会、1975年11月。

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