近鉄道明寺線

道明寺線について

道明寺線（どうみょうじせん）は、大阪府藤井寺市の道明寺駅から柏原市の柏原駅間を運行する近畿日本鉄道の路線です。この路線は南大阪線との接続地点である道明寺駅から分岐し、大和川を渡ります。そして、JR西日本の関西本線（大和路線）との接続駅である柏原駅に至ります。

概要

道明寺線は支線でありながら、柏原市と羽曳野市・藤井寺市を結ぶ唯一の鉄道路線で、多くの利用者にとって通勤や通学の重要な交通手段となっています。ICカードとしては、PiTaPaやICOCA、さらにはSuicaなど、全国で利用可能な乗車カードが使用できる便利な路線です。

2018年には、スルッとKANSAI対応カードの利用が終了しましたが、その際も券売機で乗車券に引き換える必要がありました。ただし、柏原南口駅に設置された自動精算機では、スルッとKANSAIカードが使えましたが、終点の柏原駅ではJRの管理駅のため利用はできませんでした。また、スルッとKANSAI 3dayチケットも使用できなかったため、注意が必要でした。

路線データ

• - 営業距離: 2.2km
• - 駅数: 3駅（起点と終点を含む）
• - 軌間: 1067mm
• - 複線区間: なし（全線単線）
• - 電化区間: 全線電化（直流1500V）
• - 最高速度: 65km/h
• - 運行システム: 自動閉塞式

全線は大阪統括部の管轄であり、特に道明寺駅は2番線ホームの大阪阿部野橋方に切り欠きがあり、そこから北上していきます。道明寺線は、大和川を渡り柏原南口駅へ向かい、そこからは関西本線に並走して柏原駅に到着します。

運行形態

道明寺線では全列車が道明寺駅と柏原駅間の折り返し運転のみを行っており、他の路線との直通はありません。全線単線で行き違い可能な駅も存在しないため、終日1編成による運転が行われています。2012年現在、平日で58往復、土休日で57往復のダイヤが組まれており、時期によって利用者の流れに合わせた運行がなされています。なお、日中の利用は少なく、1時間あたりの運行本数も減少しました。

特別なイベントや花火大会の際には臨時列車も運行されます。この時期は通常の運転形態を見直し、車掌が乗務することが多いです。

車両

道明寺線で使用されている車両は、6601形から始まり、6411系、6800系、6600系と続きました。そして1999年からはワンマン運転対応の6400系が導入され、最近では6419系も導入されています。シリーズ21（6820系）など、南大阪線系統の車両もありますが、道明寺線ではワンマン対応が義務付けられているため、6820系は運用されていません。

歴史

道明寺線は近鉄の路線の中で最も古く、開業は1898年にさかのぼります。当初は河陽鉄道が大阪市と南河内を結ぶために開業しましたが、経営破綻後は河南鉄道に引き継がれました。1924年には全線が電化され、道明寺から大阪市内への直通路線が開通すると、道明寺線は支線となりました。このような歴史的背景から、道明寺線の北上するルートが形成されてきました。

まとめ

道明寺線は、地域の交通インフラとして非常に重要な役割を果たしており、将来的には利便性の向上や利用客の増加が期待されている路線です。

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