逆襲! 殺人拳

逆襲! 殺人拳 (1974年)

『逆襲! 殺人拳』は、1974年に公開された日本のアクション映画で、千葉真一が主演を務め、小沢茂弘が監督を担当しました。本作は、東映の有名な『殺人拳シリーズ』の第3作目にあたります。全83分の本作は、カラー・シネマスコープで制作されました。

概要

本作は、空手道や拳法の達人であるプロフェッショナルが繰り広げるアクションを描いています。千葉真一演じる剣琢磨は、格闘技における見事なテクニックやアクロバティックな演技を駆使し、リアルに難易度の高い動作を吹き替えなしで演じています。前作から引き続き登場するキャラクターとして、政岡憲道役の鈴木正文などがいます。また、奔放なヒロイン役には池玲子、琢磨に立ちはだかる検事役には和田浩治が配され、コメディ要素を担当する山城新伍や、琢磨と戦うプロフェッショナルである志穂美悦子もキャストに名を連ねています。さらに、実際の空手家・大塚剛が特別出演しています。

ストーリー

物語は、剣琢磨が銀座に自らのトレーニングジムを構え、裏社会で非合法の仕事を請け負うところから始まります。月島にある和栄興業ビルで、東光化学の内部情報を暴露するカセットテープを盗もうとしていた大和田剛は、警官隊に包囲されます。そこで、彼は兄である青巌に救援を求め、青巌は琢磨に依頼して剛を救出させることにします。

琢磨は、機動隊の一員に変装して警官たちと戦い、剛を逃がすものの、剛の仲間が琢磨に謝礼金を渡さなかったため、琢磨はその場の全員を叩きのめします。その後、女用心棒・火鳳が登場し、琢磨は巧みな技を駆使して彼女と戦うものの、敵の逃走を許してしまいます。

青巌は、東光化学の株主総会で権力を行使し、株主の意見を無視して勝利を手にしますが、その後の交渉で剛が持つテープが彼の計画を崩す鍵となります。琢磨はテープを盗み出すため、さまざまな戦いを繰り広げます。

物語は、琢磨、青巌、検事の国頭武良がテープを巡って抗争を繰り広げる展開へと進みます。それぞれの思惑が交錯し、剣琢磨は数々の敵に立ち向かいながら、空手の腕前と冷静な判断力で危機を切り抜けていきます。榮光は誰の手に？

演出と制作

『逆襲! 殺人拳』は東映京都撮影所で製作され、舞台として銀座や月島、湘南などが描かれていますが、クライマックスのシーンは淡路島の洲本城やマリーナで撮影されました。

結論

本作は、プロフェッショナルな格闘技とサスペンスが融合した鷹揚なアクション映画で、多くのファンに支持されています。ストーリーの緊張感やアクションシーンの迫力は、このシリーズの魅力の一つであり、千葉真一の存在感が際立つ作品です。

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