通町 (徳島市)

徳島市通町の概要

徳島市通町は、同市内の内町地区に属する町名で、一丁目から三丁目までが存在します。この地域は、徳島駅の南に位置し、東西に伸びる通り沿いに広がっています。

地理的特徴

通町は、東西に細長い形状で、東から一丁目、二丁目、三丁目と並んでいます。ただし、一丁目と二丁目の間は、南北に伸びる両国本町によって分断されています。この町は、国道192号線（八百屋町）の南側を並走し、西側では国道438号線（元町）に接続しており、繁華街の一部を形成しています。東端は富田橋通りと交差し、その先は幸町となります。通りの延長線上には、牟岐線を越える歩道橋があり、徳島町城内に続いています。

歴史

通町の歴史は江戸時代に遡ります。当時は徳島城下の町人町の一つであり、「阿波志」には「通街、三坊あり西南入城の路なり因て名く」と記されています。これは、町内が三つの町に分かれ、一丁目が寺島川を渡り徳島城へ続く寺島橋（後の徳島橋）に接続していたことに由来します。新町橋から上陸して徳島城に入る際には必ずこの町を通るため、「通町」と呼ばれるようになりました。江戸時代には、南側は新シ町、北側は八百屋町、西側は西横町に接していました。

1681年の記録によると、通町には76軒の家があり、東西に町筋が伸びていました。また、紙屋町から通町と魚町角までの間には、南北に54間の片町も存在していました。

通町では、毎年1月10日に「エベッサン」と呼ばれる祭りが開催されます。蛭子神社は、もともと八万村の夷山にありましたが、参拝客で農地が荒れるため、1872年に現在の場所に移されました。1905年の大火で神社は焼失しましたが、戦後に再建され、祭も再開されました。明治時代には、舶来の時計や自転車を扱う店が多く見られました。

1889年に徳島市の町名となり、1941年からは一丁目から三丁目の区分が設けられました。1975年には、両国橋通り沿いが両国本町となりました。

現在の通町

現在の通町には、徳島中央郵便局の裏口や事代主神社、黒崎楽器通町本店などの施設があります。交通面では、国道192号線と国道438号線が通っており、市内外へのアクセスも良好です。

主要な施設

徳島中央郵便局裏口（一丁目）
事代主神社（二丁目）
黒崎楽器通町本店

交通

道路
国道192号
国道438号

通町は、その歴史と地理的な特性から、徳島市の重要な一部であり続けています。

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