速やかな政策実現を求める有志議員の会

速やかな政策実現を求める有志議員の会

速やかな政策実現を求める有志議員の会（略称：速やか議連）は、日本の国会において設立された議員連盟であり、主に自由民主党に所属する中堅及び若手の議員が中心となっています。この会は、政策の早期実現を目指すことを目的としており、その活動は特に経済政策に焦点を当てています。代表的な人物として、塩崎恭久、茂木敏充、世耕弘成の3名が共同で世話人を務めています。

組織の背景と特徴

この議員連盟には、麻生内閣に対して批判的な立場を取る議員が多く参加しており、彼らは政策運営における異論を声高に訴えています。その中には、麻生政権の経済政策に対して異議を唱える動きがあり、特に補正予算案の提出遅延については強く反発しています。柴山昌彦は、議員連盟の会合で「我々の提言を党執行部に受け入れさせるのか」と問いかけており、場合によっては内閣不信任案賛成にも至るという激しい意見が飛び出すこともあります。しかし、塩崎世話人は「倒閣運動とは異なる」とし、議員たちの意図を明確にしています。

主な政策提案

議連はその活動を通じて、いくつかの重要な政策提案を行っています。2008年の第170回国会において、内閣総理大臣麻生太郎が補正予算案を次回の国会に先延ばしする意向を示したことに対して、議連はその撤回を強く求めました。2008年11月21日には、議連のメンバーが内閣官房長官に対して第170回国会での補正予算案の提出を要請し、その中では「結果を生まない政治」と麻生内閣の運営を批判しています。

また、日本郵政の株式売却の凍結案に対する反対の意向も表明しています。さらに、失業者を支援するべく国家公務員の住宅を緊急に開放することや、地方公共団体への公務員住宅提供を主張しており、厚生労働大臣への申し入れも行っています。

政治的影響と評価

議連の要請に対する反応は賛否が二分されており、党内では批判的な声もあれば評価する意見も存在します。自由民主党の税制調査会会長は「敵に塩を送るような行動は避けるべき」とし、その意見が議連のメンバーに影響を与えています。一方で、選挙対策副委員長の菅義偉は、「政権運営を妨げる行動があれば党公認を停止する」と厳しい姿勢を示しています。塩崎はこのような圧力を「言論弾圧」として扱い、議員連盟の独立性を強調しています。

構成と参加者

議員連盟には、2008年自由民主党総裁選挙で特定の候補を支持した議員が目立ちますが、その中には麻生太郎を支持した議員も見受けられます。特に、当選回数が比較的少ない中堅及び若手議員が多いものの、小泉政権や初代安倍内閣、福田政権で重要な役職を果たした経験豊かな議員も参加しています。当初は20名強から始まったメンバーも、第2回会合では48名に増加し、議連の影響力を示しています。

このように、速やかな政策実現を求める有志議員の会は、日本の政治の中で重要な役割を果たしており、未来の経済政策に関する議論でも中心的な存在となっています。

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