逢いたいから....

シングル「逢いたいから....」

「逢いたいから....」は、2008年10月29日に日本のバンド12012によってリリースされた5枚目のシングルです。この作品は、3ヶ月連続でのシングルリリースの最後を飾るものであり、前作「太陽」以降、バンドが目指す音楽の多様性が表現されています。メンバーの宮脇渉は、「今までとは真逆の要素を引き出す」ことに挑戦し、楽曲制作を通して新たな発見をしたと語っています。

ヴォーカルの須賀勇介は、「ハードコアバンドがバラードを手がける意義」を強調し、この楽曲には特別な意味があると述べています。心に染み入るバラードとして、キャッチコピーにも「12012が贈る心に染み入る至極のバラード・ナンバー」とあるように、感情深い内容に仕上がりました。また、全ての作詞は宮脇が担当し、彼自身の思いや感情が色濃く反映されています。

収録曲

シングルの収録内容は、初回盤A、初回盤B、通常盤の3種類に分かれており、それぞれに異なるトラックが含まれています。

• - 初回盤A：

- 逢いたいから....（作詞：宮脇渉 作曲：塩谷朋之）
- HERO（作詞：宮脇渉 作曲：須賀勇介）

• - 初回盤B：

- 逢いたいから....（作詞：宮脇渉 作曲：塩谷朋之）
- HERO（作詞：宮脇渉 作曲：須賀勇介）
- 時雨（作詞：宮脇渉 作曲：須賀勇介）

• - 通常盤：

- 逢いたいから....（作詞：宮脇渉 作曲：塩谷朋之）
- HERO（作詞：宮脇渉 作曲：須賀勇介）
- 逢いたいから....(instrumental)

曲の特徴

「逢いたいから....」は、2007年の冬、塩谷朋之が作り出したピアノフレーズを基にしたラブバラードです。この楽曲はピアノで始まるため、澄んだ音色が印象的で、歌詞には「男らしいもの」ではなく、むしろ「情けなさや弱さ」を表現した部分が特徴です。宮脇と塩谷が相談し合い、切なさが香る曲を意識して制作しました。特にリリースが人肌恋しくなる季節と重なったことから、聴けば心が温まるようなバラードに仕上がっています。

また、ギターのアレンジにも注目が必要です。アコースティックとエレキの両方が使用され、曲調が持つ情感にこだわりながらも、最終的には「12012らしい」要素がどのように反映されるかが課題でした。ベースは温かみのある親指弾きを取り入れており、メンバー間でもシングルとしてのリリース意義を議論しながら制作が進められました。

他の収録曲

「HERO」は、須賀のイメージから生まれた痛快なロックチューンで、宮脇は物語を通じて新たな表現を探求しました。また、「時雨」はライブで観客が盛り上がれるように設計されたアッパーな曲調です。

ミュージックビデオとタイアップ

「逢いたいから....」には2種類のミュージックビデオが存在し、初回盤Aにはドラマ仕立てのPVが収録されています。このPVには大河元気や芳賀優里亜などが出演し、視覚的にも物語が展開されています。

この楽曲は、2008年10月から日本テレビ系『音楽戦士 MUSIC FIGHTER』のエンディングテーマとして使用され、広く耳にする機会も多かったです。『逢いたいから....』は、12012の挑戦的な姿勢とその音楽性を深く知ることのできる重要な一曲と言えるでしょう。

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