逢坂恵理子

逢坂恵理子（おおさか えりこ）は、1950年、東京都に生まれたキュレーターです。学習院大学文学部哲学科を卒業後、国際交流基金やICA名古屋での勤務を経て、1994年に水戸芸術館現代美術センターの主任学芸員に就任しました。

その後、1997年から2006年までの10年間、同センターの芸術監督として、数々の展覧会を企画・運営し、現代美術の発展に大きく貢献しました。その手腕は高く評価され、2007年から2009年1月まで森美術館のアーティスティック・ディレクターとして活躍しました。

2009年4月には横浜美術館の館長に就任し、2019年10月まで10年間、その舵取りを担いました。2019年10月からは国立新美術館の館長に就任し、横浜美術館館長との兼務期間を経て、2020年3月からは国立新美術館の運営に専念しました。さらに、2021年7月には国立美術館の理事長にも就任し、日本の美術館界を代表する人物として、幅広い活動を展開しています。

逢坂恵理子の活動で特筆すべきは、数多くの現代美術国際展を手掛けてきたことです。1998年の第3回アジア・パシフィック・トリエンナーレでは日本部門のコーキュレーターを務め、2001年の第49回ヴェネチア・ビエンナーレでは日本館コミッショナーとして、国際的な舞台で日本の現代美術を紹介しました。

また、横浜トリエンナーレでは、第4回から第7回にかけて、総合ディレクター、組織委員会委員長、コ・ディレクター、組織委員会副委員長など、重要な役職を歴任しました。これらの経験を通じて、国際的な視点と国内の状況を深く理解し、現代美術の発展に貢献してきました。

2020年には、その長年の功績が認められ、第69回横浜文化賞を受賞しました。これは、横浜の文化振興に大きく貢献した人物に贈られる名誉ある賞であり、逢坂恵理子の活動が社会的に高く評価されていることを示しています。

彼女の専門性と経験は、日本の現代美術界において非常に重要な役割を果たしており、その活動は、今後の美術界の発展においても重要な指針となるでしょう。

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