連雲港白塔埠空港

連雲港白塔埠空港について

連雲港白塔埠空港は、中華人民共和国江蘇省連雲港市に位置していた軍民共用空港です。市の中心部から西へ約25kmの場所にありました。

開港と発展

1985年3月26日に開港し、当初は北京、上海（虹橋）、広州、桂林、大連といった主要都市との定期便が就航していました。その後、路線の拡充が進み、2010年代後半には国際線も開設されるなど、旅客輸送の拠点としての役割を果たしました。

主な路線の展開

2015年8月には、ウルムチ航空がウルムチと蘭州を経由して連雲港を結ぶ路線を開設しました。当初は週3便でしたが、後に週2便に変更されています。

2018年1月には、中国国際航空が天津経由でバンコクへ向かう国際線を、2月には中国東方航空が南京を経由してフフホトへ向かう路線を就航させました。これらの就航は、連雲港白塔埠空港にとって初めての国際線となりました。

2019年には、多くの新規路線開設と路線の増便が行われました。

• - 3月には、河北航空が石家庄を経由してバンコク、福州、海口へ向かう路線を開設しました。
• - 10月には、中国東方航空が銀川、寧波、温州、オルドスを結ぶ路線を、北部湾航空が三亜、南寧へ向かう路線を、厦門航空が福州へ向かう路線を開設しました。また、河北航空は石家庄とバンコクを結ぶ便を週7便に増便しました。
• - 11月には、中国東方航空が静岡への国際線を、海南航空が蘭州と関西を結ぶ路線を開設しました。

このように、2010年代後半には国内外への路線が急速に拡大し、多くの人々が利用する空港として発展を遂げました。

空港の閉鎖とその後

しかし、2021年12月2日に連雲港花果山空港が開港したことに伴い、連雲港白塔埠空港は民間航空機の運航を停止し、軍用飛行場として運用されることになりました。これにより、約36年にわたる旅客輸送の歴史に幕を閉じました。

連雲港白塔埠空港は、開港から閉鎖までの間、連雲港市の発展に大きく貢献しました。現在は軍用飛行場としての役割を担っていますが、かつて多くの人々が利用した空港としての歴史は、今後も語り継がれていくでしょう。

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