進士五十八

進士五十八のプロフィール

進士五十八（しんじ いそや、1944年生まれ）は、日本の造園学者、農学者として活躍し、福井県立大学の学長を務めています。また、東京農業大学の元学長でもあり、地域環境科学部造園科学科の名誉教授としても知られています。彼は公園デザイナーとしても業績を残し、農学博士の資格を取得しています。専門分野には造園学、環境計画学、景観政策学が含まれ、これらの分野で数多くの顕著な実績を積み重ねてきました。

経歴と業績

進士氏は1944年に京都市で生まれ、幼少期を福井県で過ごし、後に東京の深川で育ちました。1969年に東京農業大学農学部造園学科を卒業し、1987年には同大学の教授として就任。その後、農学部長（1995年）、地域環境科学部長（1998年）、そして1999年から2005年まで学長を歴任しました。2010年に定年退職後、2016年には福井県立大学の学長に就任しています。

彼の専門的な活動は、様々な委員会での参加にも見られます。日本都市計画学会の会長を務めたほか、日本造園学会の会長としても活躍しました。政府の観光政策審議会や都市計画中央審議会、道路審議会などの専門委員としても多くの経験があります。さらに、環境省や国土庁、運輸省などの委員会において、アメニティ政策や環境計画などに関与し、地方自治体の景観計画にも携わってきました。

進士氏が関与したプロジェクトには、倉敷市の公園基本計画や、東京の景観宣言原案の作成、さらには横浜市のパークシステム構想など、多岐にわたります。これらの活動により、地域の環境と景観を考慮した持続可能な都市づくりに大きく貢献しています。

受賞歴

彼の業績は高く評価され、1984年には田村賞、1989年には日本造園学会賞を受賞。また、2007年には紫綬褒章を受章し、同年には日本公園緑地協会から北村賞を受賞しました。2015年にはみどりの学術賞を受賞し、これまでの頑張りが認められています。

著作活動

進士氏の著作は非常に多岐にわたり、独自の理論を展開しています。著書には『グリーン・エコライフ』や『風景デザイン』、『アメニティ・デザインーほんとうの環境づくり』などがあります。また、編著や共著としても多くの書籍があり、都市デザインや環境に関する知識を広めるために尽力しています。

現在の活動

現在、進士五十八は環境省の自然再生専門家会議委員や、新宿区の景観審議会の会長など多くの役職に携わっています。また、名古屋市の緑のまちづくり審議会や川崎市の環境審議会の会長としても、地域の環境改善に向けた取り組みを進めています。NPO法人美し国づくり協会の理事長や、日本園芸福祉普及協会長も務め、地域のランドスケープと環境問題に対する意識を向上させる活動に力を入れています。

進士氏の学際的なアプローチと豊富な経験は、今後の造園学や環境計画における重要な指針となるであろうことは間違いありません。

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