遊☆戯☆王 タッグフォースシリーズ

『遊☆戯☆王 タッグフォースシリーズ』は、コナミデジタルエンタテインメントから発売された、人気アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』および『遊☆戯☆王5D's』を題材とした対戦型カードゲームです。シリーズは「タッグフォース」または「TF」と略されます。

このシリーズの特徴は、コンピューターゲーム『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』シリーズにおいて初めてタッグデュエルを全面的に採用した点です。もちろん、通常のシングルデュエルも可能です。

過去の作品ではハードの制約から変則的なルールが採用されることもありましたが、タッグフォースシリーズは『遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム』（遊戯王OCG）のルールを忠実に再現しています。そのため、遊戯王OCGの精巧なシミュレーターとして機能します。発売時点でのカードプールを可能な限り収録し、複雑なエラッタやルール解釈、チェーン処理なども自動で行う機能を搭載。通信対戦では、遊戯王OCGと遜色のない対戦を楽しめます。

ゲーム内では、アニメの登場人物や様々なオリジナルキャラクターが3Dアニメーション（SP版ではカットイン）で描かれ、アニメの声優によるボイスも収録。テレビアニメさながらのデュエル演出を体験できます。また、OCG用カードとして調整されたアニメオリジナルカードが、TF専用のゲームオリジナルカードとして収録されている点も魅力です。これにより、TCGシミュレーターとしての側面と、キャラクターゲームとしての側面を併せ持つ、独特な作品となっています。

リミットレギュレーション（制限カードリスト）も半年ごとにダウンロードできます。ただし、CPUが使用するデッキはダウンロードした制限カードリストに対応していません。アニメオリジナルカードがゲームバランスを崩壊させると判断された場合、そのカードも制限カードリストで対応されます。

シリーズ作品のうち、5と6では、事実上すべての禁止・制限を解除した「TFオリジナル制限禁止リスト」を導入できるようになっています。

1作目から3作目までは『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』を題材としていましたが、4作目以降は後継作品であるテレビアニメ『遊☆戯☆王5D's』を題材としたタッグフォースシリーズとして発売されました。

6作目の発売から2年後の2013年6月25日には、6作目のみPlaystation Storeで再発売されました。

6作目を最後にシリーズはしばらく途絶えていましたが、全作品のキャラクターが登場し、初代『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』のストーリーモードも収録した『遊戯王アーク・ファイブ タッグフォーススペシャル』が2015年1月22日にダウンロード販売限定で発売されました。

シリーズタイトル一覧

ナンバリングタイトル
遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX タッグフォース（PSP） - 2006年9月14日
遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX タッグフォース2（PSP） - 2007年9月27日
遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX タッグフォース3（PSP） - 2008年11月27日
遊☆戯☆王ファイブディーズ タッグフォース4（PSP） - 2009年9月17日
遊☆戯☆王ファイブディーズ タッグフォース5（PSP） - 2010年9月16日
遊☆戯☆王ファイブディーズ タッグフォース6（PSP） - 2011年9月22日（ダウンロード版は2013年6月25日）
遊☆戯☆王アーク・ファイブ タッグフォーススペシャル（PSP） - 2015年1月22日（ダウンロード販売限定）

リメイクタイトル
遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX タッグフォースエヴォリューション（PS2） - 2007年12月6日

ゲームオリジナルカード

アニメで登場したもののOCG化されなかったカードが、ゲームオリジナルカードとして収録されています。これらのカードはゲーム内で取得できるだけでなく、PSPの通信機能でダウンロードすることも可能です。「アルカナフォース」シリーズのように、ゲームオリジナルカードとして登場した後に一部効果が変更されてOCG化されたカードの場合、その後のゲーム作品ではOCGと同様の性能を持つようになります。

ただし、例外としてTF5以降のダークシンクロモンスターとTF6における「機皇帝」シリーズは、アニメ仕様のゲームオリジナルカードとOCG通りの性能を持つカードの2種類が存在し、カード名が同じであるため、2種類合わせて3枚までしかデッキまたはエクストラデッキに入れることができません。

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