遊びにおいで〜Come on-a my House

『遊びにおいで〜Come on-a my House』の魅力

『遊びにおいで〜Come on-a my House』は、1986年10月から12月までテレビ朝日系列で放送されていた生放送のバラエティ番組です。この番組は、長寿番組『欽ちゃんのどこまでやるの!?』の後を受けてスタートし、視聴者に新たな楽しみを提供しようとしました。メイン司会者には、東京再進出を果たした笑福亭鶴瓶が起用され、彼の独特なキャラクターが番組の魅力を引き立てていました。

番組の形式は公開バラエティで、スタジオ内の観客と一緒に番組を進行するというスタイルがとられていました。これにより、視聴者は一体感を味わいながら、さまざまなコーナーを楽しむことができました。特に印象的だったのは、視聴者の参加が求められるコーナーが多く、様々なアクティビティを通じてファンとの交流が図られていました。

主なコーナー

番組ではいくつかのユニークなコーナーが展開されました。たとえば、「おヤカンさまを探せ」と呼ばれるコーナーでは、ステージ中央に山積みになったやかんの中から、音を出さずに特定のやかんを見つけ出すという挑戦がありました。このように、視聴者を楽しませる工夫が随所に見られました。

また「レッツチカチカ」というコーナーでは、都内近郊の風景を中継し、その映像に映っている人々に部屋の明かりを点けたり消したりするよう呼びかけることによって、どれだけの人が番組を見ているかを調査するという趣向も凝らされていました。このようなコーナーは、視聴者との双方向性を大切にし、参加型のバラエティ番組としての要素を強調しました。これにより、番組は関西および関東以外の地域の視聴者たちにも親しまれていたと言えます。

終焉とその後

しかし、残念ながら関東地区での視聴率が伸び悩んだため、『遊びにおいで〜Come on-a my House』はわずか3ヶ月で打ち切りになってしまいました。この打ち切りは、多くの視聴者にとって驚きであり、期待されていた内容とは裏腹に、早すぎる幕引きという結末を迎えました。その後のテレビ改編では、海外ドラマ『ナイトライダー』によって空白が埋められ、4月からは人気の刑事ドラマ『はぐれ刑事純情派』や『相棒』が新たに放送され、視聴者の支持を集めることになります。

司会者とスタッフ

この番組の司会には、笑福亭鶴瓶と相本久美子が起用されていました。また、スタッフ陣には名作を数多く手掛けた三谷幸喜が構成作家として参加していたほか、プロデューサーには富永正人、ディレクターには西滝順二が名を連ねていました。制作にはテレビ朝日とイーストが関与し、地域に応じてさまざまなネット局でも放送されていました。

番組は、全体として視聴者参加型の新しいバラエティを目指していましたが、短命に終わったことは業界にも影響を及ぼしたことでしょう。今もなお、多くのファンに思い出されるこの番組は、当時のバラエティの人気がどのように変容していたのかを示しています。

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