道の駅あいぽーと佐渡

道の駅あいぽーと佐渡

新潟県佐渡市両津夷に所在する「道の駅あいぽーと佐渡」（みちのえき あいぽーとさど）は、臨港道路湊線沿いに位置する施設です。佐渡島の玄関口の一つである両津港エリアにあり、地域の情報発信や交流拠点としての役割を担っています。

この施設は、著名な建築家である黒川紀章氏が率いた黒川紀章建築都市設計事務所による設計で、「佐渡インフォメーションセンター」という別名も持ちます。建物は鉄筋コンクリート造の2階建てで、内部には約300名を収容可能な多目的ホールや、様々な催しに対応できる催事スペースなどが設けられています。建物の周辺には緑地広場も整備されており、憩いの空間を提供しています。施設の建設は2013年2月に始まり、2015年3月に開業しました。施設自体は2015年にオープンしましたが、道の駅としての正式な登録・オープンは比較的遅く、2020年（令和2年）5月25日に行われました。これは、佐渡市吾潟にあった「道の駅芸能とトキの里」の移転という位置づけになっています。

あいぽーと佐渡は、一般的な道の駅とは異なる特徴を持っています。来訪者向けの常設の売店や飲食コーナーは設けられていません。その代わり、情報提供機能やイベントスペースとしての利用が中心となります。

文化的な側面も有しており、施設の2階部分には、世界的に活躍した写真家であり、ネイチャーアクアリウムの提唱者としても知られる故・天野尚氏の作品が常設展示されています。芸術に触れることができる点も、この道の駅のユニークな点と言えるでしょう。

また、この施設は、周辺にある「おんでこドーム」や「佐渡汽船両津港ターミナル」といった施設群と共に、「みなとオアシス」に認定されています。これは、港を核とした地域振興の拠点として国が登録するもので、新潟県内では3港目の認定事例となります。港湾エリア全体の賑わい創出に貢献する重要な施設として位置づけられています。

施設には駐車場が完備されていますが、収容台数は合計20台と比較的小規模です。内訳は大型車用が3台、小型車用が15台、そして身体障害者等用が2台となっています。

施設の休館日は年末年始のみで、それ以外の期間は開館しています（詳細は要確認）。

アクセスは、臨港道路湊線を経由するほか、佐渡島の主要な玄関口の一つである佐渡汽船両津港ターミナルからは徒歩約5分と非常に近く、船での来島者にとっても利用しやすい立地です。

あいぽーと佐渡は、情報提供、文化芸術鑑賞、地域交流、そして港湾エリアの連携拠点として、多様な役割を担う道の駅です。佐渡島への旅の始まりや終わりに立ち寄り、情報を集めたり、アートに触れたりするのに適した施設と言えます。


主な施設・設備：
多目的ホール（約300人収容）
催事スペース
緑地広場
常設展示（故・天野尚氏 作品）

駐車場台数：
合計：20台
大型車：3台
小型車：15台
身障者用：2台

休館日：
年末年始

アクセス：
臨港道路湊線
* 両津港佐渡汽船ターミナルより徒歩5分

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