道の駅いいで

概要

山形県西置賜郡飯豊町に位置する「道の駅いいで」は、国道113号沿いにあり、地域の交流と情報発信の拠点として機能しています。この道の駅は、その愛称である「めざみの里観光物産館」としても広く知られています。美しい自然に囲まれたこの地で、訪れる人々に様々なサービスを提供しています。

防災拠点としての重要な役割

道の駅いいでの最も注目すべき側面の一つは、その防災拠点としての役割です。2011年に発生した東日本大震災およびそれに続く福島第一原子力発電所事故の際には、被災地への支援活動を支える後方拠点となりました。この経験を踏まえ、道の駅いいでは防災機能の強化が進められ、2021年には国土交通省により山形県内で唯一「防災道の駅」として選定されました。これにより、平常時は地域の賑わいを創出しながらも、災害発生時には緊急物資の輸送・保管拠点、避難場所、情報伝達の要など、広域的な防災活動を支援する重要なインフラとしての機能を担うことになります。地域住民だけでなく、周辺地域や往来する人々の安全・安心を支える上で、極めて重要な役割を果たしています。

充実した施設

道の駅いいでの中心をなす「めざみの里観光物産館」には、訪れる人々が地域の魅力を体験できる多彩な施設が集まっています。

おみやげ・民芸品コーナー: 地元飯豊町や山形県の特産品、伝統工芸品などが豊富に揃っており、旅の記念品や大切な方への贈り物選びに最適です。
青果コーナー（農産物直売所）: 地元農家が愛情込めて育てた新鮮な旬の野菜や果物、加工品などが豊富に並べられています。生産者の顔が見える安心・安全な買い物が楽しめ、多くの利用者で賑わいます。
ファーストフードコーナー: 手軽に利用できる軽食コーナーです。ドライブの途中の小腹を満たしたり、休憩時に気軽に立ち寄ったりするのに便利です。
レストランコーナー: 地元の食材を取り入れたメニューを提供するレストランです。ゆったりとした空間で食事を楽しみながら、地域の味を堪能できます。
道路情報館: 24時間いつでも利用可能な情報提供施設です。周辺の道路状況や観光情報などを入手でき、長距離ドライバーや旅行者にとって重要な休憩・情報収集の場となっています。

また、駐車場は普通車219台、大型車15台、身障者用6台分が確保されており、比較的余裕を持って利用できます。トイレも整備されており、一部は24時間利用可能となっているため、夜間の利用も安心です。

運営体制

この道の駅は、設置者である飯豊町から、指定管理者である飯豊めざみの里株式会社が運営を委託されています。地域との連携を図りながら、施設の維持管理やサービスの向上に努め、訪れる人々が快適に過ごせる環境づくりを行っています。

営業時間と休館日

施設の各コーナーは、季節によって営業時間が異なります。

道路情報館: 年中無休で24時間いつでも利用できます。
おみやげ・青果・ファストフードコーナー:
4月から10月にかけては9:00から18:00まで
11月は9:00から17:00まで
12月から3月にかけては10:00から17:00まで
レストランコーナー:
4月から10月にかけては11:00から18:00まで
* 11月から3月にかけては10:00から17:00まで

休館日は、年末年始（12月31日と1月1日）が定められています。なお、道路情報館は年中無休です。上記のほか、冬季には別途休館日が設定される場合がありますので、最新の営業状況については公式サイトなどで事前に確認することをお勧めします。

アクセス

道の駅いいでは、主要幹線である国道113号に面しており、自動車でのアクセスが非常に便利です。東北中央自動車道を利用する場合、南陽高畠インターチェンジからはおよそ20分、米沢中央インターチェンジからはおよそ30分で到着可能です。

また、公共交通機関を利用する手段として、山形と新潟を結ぶ高速バス「Zao号」（山交バス・新潟交通共同運行）のバス停「飯豊めざみの里」が設置されています。高速バスでの訪問も可能ですが、乗車は予約制となっています。

道の駅いいでは、地域の特産品やグルメを楽しむ休憩施設として、そして万が一の災害時には地域を支える防災拠点として、多様な役割を担い、多くの人々に利用されています。

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