Zao号

高速バス「Zao号」について

「Zao号」は、山形県山形市と新潟県新潟市を結ぶ高速バスの愛称です。かつてはJR米坂線経由で急行「べにばな」が両市間を直通運転していましたが、車両の老朽化や奥羽本線の改軌工事により運行が困難になったため、山形交通（当時）と新潟交通が、1990年7月に国道113号を経由する高速バス路線を開設しました。これにより、両市間の移動がより便利になりました。

運行会社

山交バス（山形営業所）
新潟交通（新潟東部営業所）

停車停留所

「Zao号」の停車停留所は、クローズドドアシステムが採用されており、乗車できる場所と降車できる場所が複雑に設定されています。

山形発の場合：山形市内、上山市内5箇所、新潟市内2箇所から乗車した場合、どの降車可能バス停でも降車できます。山形発は、山交ビルバスターミナル→山形駅前の順に停車します。
新潟発の場合: 新潟市内2箇所、上山市内5箇所、山形市内から乗車した場合、どの降車可能バス停でも降車できます。新潟発は山形駅前→山交ビルバスターミナルの順に停車します。

各停留所には以下の記号が用いられています。

▼：山形発は乗車のみ扱い
▽：山形発は降車のみ扱い
▲：新潟発は乗車のみ扱い
△：新潟発は降車のみ扱い
◆：両方面とも乗降可
♯：休憩停車を行う道の駅
∥：非経由、もしくは通過

備考欄に※印の特記がない停留所については、以下のルールが適用されます。

山形発新潟行：南陽市役所前以西の全停留所で降車可能
新潟発山形行：西野以東の全停留所で降車可能

運行経路

「Zao号」は、以下の経路で運行されます。

国道112号
国道13号
国道113号
（荒川胎内インターチェンジ）
日本海東北自動車道
（新潟亀田インターチェンジ）
国道49号亀田バイパス
国道7号栗ノ木バイパス・明石通
新潟県道33号新潟停車場線・国道7号（東大通）

運行回数

1日2往復（各社1往復ずつ）

運賃

主要区間の運賃は以下の通りです（2014年4月1日現在）。その他の区間の運賃は公式サイトをご確認ください。

山形 - 新潟間：片道3,980円、往復割引7,100円（10日以内）
山形 - 小国間：片道2,200円
新潟 - 小国間：片道1,990円

沿革

1990年7月5日：運行開始。当初は、新潟県北蒲原郡中条町（現胎内市）と新潟市の間は国道7号を経由していました。
1991年10月1日：飯豊町バス停に停車開始。
2002年10月21日：日本海東北道開通に伴い、中条IC - 新潟亀田IC間は同道経由に変更。加治川紫雲寺BS、聖籠新発田BS、葛塚BS停車開始、新発田城北町停留所廃止。中条地区の停留所を中条営業所から国道7号上に移設。
xxxx年xx月xx日：西野BS停車開始。
2006年5月1日：飯豊町内の停留所を国道113号沿いの工業団地内から、道の駅いいでに移設。
2006年7月1日：山交バス赤湯待合所の廃止に伴い、南陽市役所前に停留所を移設。
2006年12月1日：原油価格の高騰に伴い、運賃を値上げ。
2010年4月1日：中条バス停廃止。胎内BS新設。
2011年4月1日：山形駅前にも停車開始。新潟行は山交ビルバスターミナル発山形駅前経由、山形行は山交ビルバスターミナル経由山形駅前着に変更。
2019年10月1日：消費税増税等に伴う運賃改定。
2020年3月31日：胎内BS廃止。
2020年4月1日：リナワールドバス停新設。
2020年4月25日：新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響により、当面の間運休。
2020年6月1日：運行再開。
2021年10月15日：南陽市役所前～西野間に乗降可能区間が拡大。
2022年1月31日：当面の間運休。
2022年10月4日：全便の運行を再開。

利用状況

「Zao号」は、両市を結ぶ重要な交通手段として、多くの利用者に利用されています。

車両

原則として、化粧室付き4列シート定員34名の車両が使用されています。

外部リンク

山交バス
新潟交通
* にいがたバスi（国土交通省新潟国道事務所による高速バス走行位置情報）

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