道の駅花夢里にいつ

新潟県新潟市秋葉区川根に位置する「道の駅花夢里にいつ」は、主要地方道である国道460号に面した道の駅です。新潟市新津花き総合センターの敷地内に併設されており、新潟市と新潟かがやき農業協同組合（JA新潟かがやき）が共同でその運営を担っています。周辺は豊かな自然に恵まれた地域であり、特に花き栽培が盛んな土地柄を反映した特色を持つ施設です。

沿革

道の駅花夢里にいつの前身は、1999年（平成11年）10月17日に開設された「花の即売場」に遡ります。これは、当時の新津市（現新潟市秋葉区）にあった新津市花き総合センターの一部として、一般消費者が直接花や関連商品を購入できる施設としてオープンしました。冷暖房設備を備えたガラス温室を有し、季節ごとの様々な花きや観葉植物、植木、そして園芸に必要な資材などを豊富に取り揃え、多くの人々に利用されていました。

その後、地域活性化と道路利用者のサービス向上を目指し、2002年（平成14年）8月13日に「道の駅」として正式に登録される運びとなりました。道の駅としての機能拡充を図るため、休憩施設としての重要な要素である公衆トイレの24時間利用体制整備や、道路・観光情報の提供機能の強化などが進められました。これらの整備が完了した後、2003年（平成15年）4月1日より道の駅として新たなスタートを切り、現在に至ります。

施設概要

道の駅花夢里にいつは、利用者が快適に休憩し、地域の魅力を体験できる様々な施設を備えています。

駐車場: 普通車158台、大型車10台、身障者用3台を収容可能な広い駐車場があり、多様な車種の利用に対応しています。
トイレ: 清潔なトイレが整備されており、男性用（大6器、小13器）、女性用（13器）、身障者用（2器）が利用可能です。このうち、男性用の一部（大4器、小9器）、女性用の一部（9器）は24時間利用が可能なため、夜間や早朝の立ち寄りにも便利です。
公衆電話: 1台設置されています。
軽食コーナー: 「食事処たぬき小屋」があり、11:30から15:00までの時間帯で軽食を提供しています。運営は三新軒が行っています。
物産館・農産物販売所: 地元の農家が愛情込めて育てた新鮮な農産物や、新潟県、特に秋葉区周辺の特産品、加工品などが豊富に並びます。花き総合センターに併設されている強みを活かし、切り花や鉢植えなども充実しており、年間を通して花と緑に触れることができます。
情報コーナー: 道路状況や周辺の観光情報などを入手できるコーナーが設置されています。

特徴

当道の駅の最大の特徴は、その立地と歴史に根差した「花」をテーマとした施設である点です。開設当初から花き関連商品の販売拠点として機能しており、現在もその特色は健在です。色とりどりの花々に囲まれた空間は、訪れる人々の心を和ませます。

また、敷地内には特別な記念碑が建立されています。この地域は、日本国内におけるチューリップ栽培が最初に始まったとされる歴史的な場所であることから、「日本チューリップ発祥の地」を記念する石碑が建てられており、地域の誇りを示すシンボルとなっています。

運営とアクセス

道の駅花夢里にいつは、JA新津さつきによって管理されています。定休日として年末年始が設定されていますが、上記のように一部施設（トイレ）は24時間利用可能です。

アクセスは主に以下の方法があります。

自動車: 国道460号または新津郷広域農道を利用してアクセスできます。
公共交通機関: 新潟交通観光バスのSW1・SW2系統（臼井線）に乗車し、「川根」バス停で下車後、国道460号沿いを徒歩約5分で到着します。

花と緑に癒され、地元の味覚や特産品を楽しむことができる道の駅花夢里にいつは、ドライブの休憩だけでなく、地域の魅力を発見するための立ち寄りスポットとして最適です。チューリップ発祥の地の歴史に触れながら、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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