道の駅親不知ピアパーク

道の駅親不知ピアパーク：北陸自動車道と芸術が融合した道の駅

新潟県糸魚川市にある道の駅親不知ピアパークは、北陸自動車道親不知ICからほど近い国道8号線沿いに位置する、個性あふれる道の駅です。その立地は、北陸自動車道の高架橋下を活用した全国でも珍しいものです。

親不知ピアパークの誕生：北陸自動車道建設と地域活性化

親不知ピアパークの建設は、北陸自動車道建設が契機となりました。高架橋建設に伴い、親不知漁港や海水浴場が一時的に使用できなくなるだけでなく、工事後も海岸線の縮小という影響が出ました。この問題解決のため、地元住民との協議を重ね、高架橋下の有効活用と海岸部の整備を同時に行う計画が立案されました。

建設にあたっては、高架橋の橋脚を活かしたデザインが取り入れられ、橋脚には「海」「都市」「山」などをテーマにした、縦3メートル、横5メートルの陶壁画8枚が埋め込まれています。これらの壁画は、粟津潔氏によるデザインで、それぞれの橋脚には亀のレリーフも配置されており、構造物全体が芸術作品として見事に融合しています。これは、高速道路において全国初の試みと言えるでしょう。

1988年7月16日、「親不知ピアパーク1988」として竣工し、2000年には道の駅に登録されました。その後も、1989年にはすげ笠親子人形の電話ボックスが設置され、1990年には日本デザイン奨励賞を受賞するなど、高い評価を受けています。

充実した施設と魅力的なサービス

親不知ピアパークには、広々とした駐車場（普通車226台、大型車15台、身障者用8台）や24時間利用可能なトイレが完備されています。

特筆すべきは、新鮮な海の幸が味わえる「親不知おさかなセンター」や、地元の食材を使った料理が楽しめる「レストラン漁火」です。その他にも、売店や休憩所を備えた「レストピア」があり、旅の疲れを癒すのに最適な空間となっています。

また、「翡翠ふるさと館」では、世界最大級といわれる102トンの翡翠を展示しており、糸魚川の豊かな自然と歴史に触れることができます。

さらに、車で約3分の場所には「親不知交流センター まるたん坊」があり、民宿や日帰り入浴施設として利用可能です。

アクセスと周辺情報

道の駅親不知ピアパークへのアクセスは非常に良好です。北陸自動車道親不知ICから約2分と、車でのアクセスが便利です。国道8号線と新潟県道525号親不知外波線からもアクセスできます。

周辺には、親不知コミュニティロードやえちごトキめき鉄道日本海ひすいライン親不知駅などがあり、観光拠点としても最適です。

社会実験：一時退出と再進入

2018年3月24日からは、ETC2.0搭載車限定で、北陸自動車道親不知ICから一時退出して道の駅親不知ピアパークに立ち寄ることができる社会実験が実施されています。これは、高速道路の利便性を向上させ、地域経済の活性化にも貢献する試みとして注目されています。

まとめ

道の駅親不知ピアパークは、北陸自動車道建設という歴史的背景と、地域住民の積極的な取り組みによって誕生した、独特の魅力を持つ道の駅です。芸術的な空間、新鮮な海の幸、そして便利なアクセスと、多くの魅力が詰まったこの道の駅は、北陸自動車道を利用するドライバーや、観光客にとって、ぜひ立ち寄りたいスポットと言えるでしょう。

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