道東観光開発

道東観光開発株式会社について

道東観光開発株式会社は、北海道の網走市に本社を置く企業で、観光船の運航を主な事業としています。1961年に設立され、最初は網走から知床への観光船を運航することを目的としていました。1962年には定期観光船が就航し、名古屋鉄道が資本参加を行ったことで名鉄グループに加入しました。その後、地元資本としての道東観光開発は、地域の観光資源を活用し続けています。

事業と運航内容

企業の主な業務は、観光船の運航です。4月下旬から10月には知床観光船を、1月中旬から3月には網走流氷観光砕氷船を運航します。知床観光船には、硫黄山航路と知床岬航路の2つのコースがあり、出航地点はウトロ港です。運航時間はそれぞれ1時間30分と3時間45分ですが、状況に応じて時間が変更されることもあります。

網走市で運航される流氷観光砕氷船は1991年に始まり、年間を通じた観光資源の重要な一部となっています。流氷の状況によって航路が変更され、1995年には立ち往生事故を受けて運航規定が見直されました。

近年は、団体客の減少や新型コロナウイルスの影響、燃料費の高騰に合わせて大型船の運航方針を見直す中、小型船の新造も進められ、2023年からは大型船「おーろら」と小型船「おーろら3」の2隻体制として運航されています。

船舶の詳細

道東観光開発が運航する船舶には、「おーろら」と「おーろら3」があります。「おーろら」は1991年に就航し、定員420名を超える能力を持っています。一方、「おーろら3」は2023年に就航し、70名以上を収容できる小型船です。

また、過去には「第一しれとこ丸」や「うとろ」といった歴史的な船舶も運航されており、各船の設計や性能はダイナミックに変化しています。

飲食事業とその他のサービス

道東観光開発は、地域密着型の飲食事業も運営しており、寿司店の「寿し安」を1956年から継続して営業しています。2015年には、経営危機に陥った有限会社寿し安を買収し、その経営を引き継ぎました。

ホテル事業の経歴

かつては網走湖畔温泉に位置する網走観光ホテルも運営していましたが、2013年に横浜市の企業に売却し、運営からは撤退しています。

年表と未来へのビジョン

道東観光開発は、時代の流れに合わせて事業を進化させています。設立以来、様々な挑戦や変化を経て、地域観光の発展に貢献し続けています。今後も地元の資源を最大限に活用した新たな観光体験の提供を進めていくことでしょう。

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