道路台帳

道路台帳（どうろだいちょう）は、道路管理者によって作成される、道路に関する基本的な情報を記録した台帳です。道路施設台帳とも呼ばれます。

道路台帳の役割

道路台帳は、道路の維持管理や計画において不可欠な情報源です。道路の位置、構造、寸法などの詳細な情報が記載されており、道路の現状を正確に把握するために用いられます。また、道路台帳に添付される道路台帳附図は、道路の位置や形状を地図上に示したもので、道路台帳と合わせて道路の全体像を把握するのに役立ちます。

法令上の扱い

道路法第28条および道路法施行令第5条2項により、道路台帳の作成は道路管理者に義務付けられています。また、道路法第28条3項では、道路管理者が道路台帳の閲覧を拒否することを禁じており、国民が道路に関する情報を得られるようにしています。道路台帳は、国有財産台帳や地方自治法に基づく財産台帳の代わりにはならないため、それぞれの台帳を別途作成する必要があります。

道路台帳の内容

道路台帳の作成・管理方法については、道路法施行規則第4条の2によって詳細に定められています。この規則に基づき、道路台帳は路線ごとに作成され、以下の情報が記載されます。

道路の種類（高速道路、一般国道、都道府県道、市町村道など）
路線の基本的な情報（起点、終点、延長など）
道路の構造に関する情報（幅員、舗装の種類、路肩の有無など）
トンネルや橋梁に関する情報（延長、幅員、構造形式など）
その他道路に関する重要な情報

これらの情報は、道路の維持管理や改良計画を策定する上で重要な基礎データとなります。

縮尺

道路法施行規則第4条の2第4項により、道路台帳附図の縮尺は1/1000以上と定められています。これにより、詳細な道路情報を正確に図面に表現することが可能になります。

保管場所

道路法施行規則第4条の2第6項により、道路台帳は道路管理者の事務所で保管されなければなりません。これは、道路台帳が重要な情報であるため、適切な場所で保管し、必要に応じて迅速に閲覧できるようにするためです。

参考文献

道路法
道路法施行令
道路法施行規則

関連項目

ディジタルマッピング
都市計画

道路台帳は、道路に関する情報を一元的に管理する重要なツールであり、道路行政を円滑に進める上で欠かせないものです。

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