道頓堀人情

「道頓堀人情」は、演歌歌手・天童よしみさんの代表曲の一つとして知られています。この楽曲は、もともと1984年に鏡五郎さんのオリジナルアルバムに収録されたのが最初でした。その後、天童よしみさんを含め、複数の歌手によってカバーされることとなります。

楽曲の誕生と複数の歌手による競作

「道頓堀人情」は、作詞を若山かほるさん、作曲を山田年秋さんが手掛けました。鏡五郎さんのアルバムに収録された後、1985年から1986年にかけて、天童よしみさん、姿憲子さんなど、レコード会社7社による競作という形でリリースされました。

天童よしみさんのシングル

天童よしみさんのシングル「道頓堀人情」は、1985年12月16日にテイチクレコードから発売されました。これは、天童さんがテイチクレコードに移籍して初めてのシングルであり、彼女にとって重要なターニングポイントとなりました。発売後、天童さんは積極的に営業活動を行い、北は北海道から南は福岡県まで、1か月で300件ものキャンペーンをこなしました。その結果、有線放送を通じて徐々に人気を獲得し、ロングセラーへと繋がっていきました。

NHK紅白歌合戦での歌唱

「道頓堀人情」は、NHKの『NHK紅白歌合戦』でも複数回歌唱されています。天童さんは、2000年の第51回、2008年の第59回、そして2017年の第68回と、計3回この曲を歌い上げ、お茶の間を沸かせました。紅白歌合戦での歌唱は、楽曲の知名度をさらに高め、国民的な歌謡曲としての地位を確立する上で大きな役割を果たしました。

楽曲のヒット

天童よしみさんの「道頓堀人情」は、発売から2年で80万枚を売り上げる大ヒットとなりました。この曲の成功は、天童さんの歌手としてのキャリアを大きく飛躍させ、彼女を代表する楽曲の一つとなりました。

収録曲

シングル「道頓堀人情」には、以下の2曲が収録されています。

1. 道頓堀人情 (4分34秒)
作詞：若山かほる／作曲：山田年秋／編曲：山田年秋
2. 大阪そだち (4分22秒)
作詞：水木れいじ／作曲：四方章人／編曲：山田年秋

どちらの楽曲も、編曲は山田年秋さんが担当しています。カップリング曲である「大阪そだち」も、大阪をテーマにした楽曲であり、天童さんの歌声と相まって、聴く人の心に深く響きます。

「道頓堀人情」は、天童よしみさんの歌唱力と、楽曲の持つ力強いメッセージ、そして大阪の情景が組み合わさった、時代を超えて愛される名曲と言えるでしょう。

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