天童よしみ

天童 よしみ（てんどう よしみ）

本名は吉田芳美で、1954年に和[[歌山県]]田辺市芳養町に生まれました。しかし、4歳の時に大阪府八尾市に移住し、そのため公式プロフィールの出身地は八尾市となっています。現在は東京港区に在住していますが、彼女のルーツは和歌山にあります。

教育については、八尾市立龍華小学校と八尾市立龍華中学校を経て、大阪女子短期大学附属高等学校を卒業しました。天童は歌が大好きな父の影響を受け、7歳の頃からのど自慢番組に出演し始めました。その後、テレビに初めて登場したのは、毎日放送の『素人名人会』で、「可愛いじじい」を歌い名人賞を受賞した時でした。この経験を経て、数多くののど自慢大会に参加し、驚くべきことに優勝が続きました。

特に同年代の上沼恵美子とのライバル関係は有名で、彼女たちは多くの大会や番組に共演しましたが、天童がいつも勝利を掴むという展開が続きました。

1970年代には、フジテレビ系の『日清ちびっこのどじまん』に出演し、そこからプロデューサーの薦めで日本コロムビアと契約。アニメ『いなかっぺ大将』の主題歌「大ちゃん数え唄／いなかっぺ大将」でシングルデビューを果たしました。

1972年、讀賣テレビの『全日本歌謡選手権』で10週連続勝ち抜き、グランドチャンピオンに輝いたのち、竹中労の作詞による「風が吹く」で正式にプロデビュー。彼女の芸名「天童」は、彼女が生まれる際に授かった「童（わら）」に由来し、その名付けも竹中の手によるものでした。

デビュー後は長い間の低迷期を経験し、一度は引退を考えましたが、家族の励ましにより再起を誓いました。1985年にはテイチクレコードに移籍し、シングル「道頓堀人情」をヒットさせることに成功します。この成功は彼女のキャリアを再び照らす光となり、以降は多くのヒット曲を生み出しました。

1993年には97回目の『NHK紅白[[歌合戦]]』に初出場。1996年発表の「珍島物語」は130万枚以上の売上を記録し、彼女の名を一層広めました。1998年には新型インフルエンザの流行に際して、魔除けのキーホルダー「よしみちゃん人形」を配布し、若い世代からの支持を得ました。また、2001年には人気アニメに本人役でアフレコする挑戦を果たすなど、活動の幅を広げています。

2017年には日本レコード大賞の最優秀歌唱賞を受賞し、2023年には50周年記念アルバム『帰郷』をリリース。彼女のキャリアには多くのエピソードが彩っており、特に2019年にシングルとして発表した「大阪恋時雨」は注目の楽曲として知られています。

天童よしみの活動は音楽だけに留まらず、テレビドラマや映画、舞台など多岐にわたります。特に彼女は、今までに28回・27年連続で『紅白歌合戦』に出場するなど、誰もが認める日本の演歌界の重要な存在です。彼女の個性的なキャラクターと才覚は、今後も多くの人々に愛され続けることでしょう。

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