遠くへ行きたい (テレビ番組)

遠くへ行きたい

『遠くへ行きたい』は、読売テレビが制作し、日本テレビ系列で1970年から放映されている人気の紀行番組です。この番組は、日本中を旅しながら、その土地の文化や歴史、風土を有名な芸能人や文化人が楽しむ様子をお届けしています。特に長番組としての地位を確立しており、2020年には放送開始50周年を迎えました。

番組の背景

この番組は、日本国有鉄道（国鉄、現在のJR）のキャンペーン「ディスカバー・ジャパン」の一環として1970年10月4日にスタートしました。番組初期には、永六輔さんが単独出演し、タイトルも「六輔さすらいの旅」として放送されていました。このシリーズは、旅を通じて日本の美しさと多様性を提示し続け、長寿番組としての称号を得ることになりました。

放送の様子

初回の放送からしばらくすると、1971年に永六輔さんがスタッフとの意見の相違から降板し、以降はレギュラー出演者を設けず、様々な著名人が週替わりで登場する形に変わりました。ナレーションやリポートもその演者が担当し、視聴者に親近感を与えています。

番組内では主に鉄道を移動手段として利用しますが、近年はJRグループがスポンサーを降板した影響で、車での移動も見られるようになりました。番組が地域の特色を色濃く反映する内容であるため、どのエリアを訪れても独自の魅力が散りばめられています。

これまでの実績

50年近くにわたって続いているこの番組は、2500回の放送を達成し、試行錯誤しながら新たな魅力を持ち続けています。過去の放送では「世界遺産スペシャル」などの特別編も組まれ、より多くの視聴者に楽しんでもらえる機会を提供しています。

スポンサーの変遷

当初は国鉄が一社提供していましたが、国鉄分割後はJRグループが手を引き、現在は多くの企業がスポンサーとなっています。また、各地の旅行会社が協賛することもあり、地域振興の一環として活用されています。

歴史の中のトリビア

番組のテーマソング「遠くへ行きたい」は永六輔さんの作詞によるもので、番組の顔ともなっています。この曲は多くの歌手によって歌い継がれており、尺八バージョンも存在します。また、永さんは番組終了後もいくつかの特集や追悼番組に取り上げられ、その影響力は未だに感じられています。

今後の展望

近年ではストリーミングサービスの影響を受け、番組の見逃し配信が行われることになり、全国的に見る機会が増えています。このような新しい取り組みにより、ますます多くの視聴者に愛され続けることが期待されます。

『遠くへ行きたい』は、単なるテレビ番組以上のものであり、日本の風土と文化を再発見するきっかけを与え続けています。

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