遠鉄アシスト

遠鉄アシスト株式会社

遠鉄アシスト株式会社（えんてつあしすと）は、「遠鉄（えんてつ）グループ」に属する企業のひとつです。主に静岡県浜松市を中心とした地域で、ビルやマンションの管理、公共施設の運営受託、食品の検査など、多岐にわたる事業を展開し、地域社会の暮らしやビジネス環境を支えています。

事業内容

遠鉄アシストは、専門的なノウハウを活かし、以下のような事業を通じて地域社会に貢献しています。

ビルサービス事業: オフィスビルや商業施設をはじめとする様々な建物を対象に、清掃、設備保守、保安業務などを提供しています。快適で衛生的な空間の維持管理を担います。
マンション管理事業: マンションの管理組合から管理業務を受託し、日常清掃、建物・設備の点検・保守、大規模修繕の計画・実施サポート、管理費等の会計処理など、マンションの資産価値維持と居住者の快適な共同生活をサポートしています。
指定管理事業: 国や地方公共団体が所有する公の施設について、地方自治体から委託を受けて施設の管理運営を行います。浜松市内を中心に、歴史的建造物から文化・スポーツ施設、公園など、多様な施設の管理実績があります。市民が利用する公共サービスの質向上に貢献しており、具体的な受託施設には、浜松城、浜松まつり会館、浜松市立青少年の家、浜松こども館、可美公園、新橋体育センター、佐鳴湖公園、浜名湖体験学習施設 ウォット、渚の交流館、竜洋海洋公園、掛川森林果樹公園などが挙げられます。
食品検査事業: 食品製造事業者や販売事業者などを対象に、食品の安全性に関わる微生物検査や理化学検査などを実施します。科学的な根拠に基づき、食の安全・安心を守るための重要な役割を果たしています。

かつてはスポーツクラブ事業や運行管理サービス事業も手がけていましたが、遠鉄グループ内の事業再編により、現在は遠州鉄道株式会社などに移管されています。

沿革

遠鉄アシスト株式会社は、1999年7月21日に設立されました。設立当初の本社は田町にありましたが、翌年の2000年9月16日には旭町へと移転しています。会社の事業基盤は、2002年7月1日に当時の株式会社遠鉄総合サービス（現在の遠鉄建設）からビル管理・清掃部門とマンション管理部門の事業を引き継いだことで大きく強化されました。公共施設の管理運営への本格的な参入は、2006年に浜松城と浜松まつり会館の指定管理者となったことが契機です。事業領域の拡大は続き、遠州鉄道株式会社からは2015年10月1日に食品検査部門、2018年1月1日にはスポーツクラブ事業をそれぞれ譲り受けました。本社機能は、2017年11月19日に浜松市中区鍛冶町へ移転しましたが、その後2022年10月1日には、ビルサービス事業部が入居する東区丸塚町へ再度移転し、現在に至ります。この2022年10月1日には、運行管理サービス事業が遠州鉄道株式会社へ移管されました。さらに、2025年4月1日にはスポーツクラブ事業が遠州鉄道株式会社へ再び譲渡される予定です。

地域社会への貢献

遠鉄グループの一員として、遠鉄アシストは地域密着型のサービスを提供することで、浜松市を中心とした静岡県西部地域の社会インフラ維持や生活環境の向上に貢献しています。特に指定管理事業を通じて、多くの公共施設の管理運営を担うことは、市民生活に身近なサービス提供者として重要な役割を果たしており、地域の活性化や住民サービスの充実に寄与しています。多岐にわたる事業展開は、地域社会の多様なニーズに応える遠鉄グループの総合力を示すものであり、その一翼を遠鉄アシスト株式会社が担っています。

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