遠TONE音

遠TONE音の魅力と活動

グループの概要

遠TONE音（とおね）は、日本の伝統楽器を用いたユニットで、尺八の三塚幸彦、箏（こと）の小野美穂子、ギターの曽山良一から成ります。彼らは、1988年に倉橋ルイ子のツアーで出会い、意気投合することによりこのユニットを結成しました。各々の音楽的活動を一旦お休みし、新たな音楽探求の旅に出ました。特に、三塚と曽山がともに北海道出身であることから、彼らの作品には地元の風景や文化が深く根ざしています。

音楽的活動と特徴

彼らは、北海道をテーマにした音楽を展開し、地元メディアにも取り上げられることで多くのファンを獲得しました。特に「癒し系音楽」としてのジャンルで人気を誇り、NHKの番組などにも出演するなど、メディアへの露出も増え、全国各地でコンサートを開くようになりました。

遠TONE音のサウンドは、全員がアコースティック楽器を使用しながらもPAを重視した音作りであることが一つの特徴です。このユニットは、自ら楽器の改良に取り組む姿勢を持ち、自由な音楽表現を心がけることで、独自の音楽スタイルを築いています。

自主レーベルの設立

遠TONE音は、当初ビクターエンタテインメントからのアルバムデビューを予定していましたが、最終的には自費出版に切り替え、自主レーベル「ノーザンライツレコード」を設立しました。全員が作曲に関わるため、JASRACにも直接加盟し、著作権管理をおこなっています。これにより、商業的な制約から解放され、自由に音楽制作を行いながら「北海道らしさ」を追求していきました。

グループ名の由来

「遠TONE音」というグループ名のインスピレーションは、三塚と曽山がカルロス・サンタナのファンであり、曽山が購入したギター雑誌にサンタナの言葉が記されていたことから生まれました。「トーン」が「とおね」という読みになり、尺八の名曲「鹿の遠音」にも関連付けられました。こうした背景から、グループ名に響きを与えることが意図されました。

アルバム一覧

彼らの音楽活動からは多くのアルバムが生まれています。「The music of Earth」は彼らの初作であり、以降も様々な作品を発表してきました。特に、作品は北海道の自然をテーマにしたものが多く、広がる風景や四季の変化を音楽で表現しています。シリーズ作品は続き、特に「The music of Earth II」は十勝の風景から影響を受けた曲が多く収録されています。

最新の作品「遠TONE音」では、日本全体をテーマに広げ、海や山、自然の音を感じることができる曲が並んでいます。このように、遠TONE音は独特な音楽スタイルを保ちながら、地元の文化とともに成長してきたユニットであることがわかります。

未来への展望

これからも、彼らの活動は日本国内外で高い評価を受け続けることでしょう。伝統楽器の新たな可能性を追求し、オリジナルの音楽を発信し続ける彼らの姿勢は、未来の音楽シーンにも新しい風をもたらすでしょう。

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