避難はしご

避難はしごとは

避難はしごとは、災害や火災などの緊急時に迅速に逃げるために設置される器具です。種類や設置方法が多岐にわたり、様々な防火対象物に対応しています。基本的には、避難する際の安全を確保するために、必要不可欠な装置とされています。

避難はしごの種類

避難はしごは、大きく分けて使用方法に応じて4つのタイプがあります。これらは、以下のように分類されます:

1. 固定はしご: 建物にしっかりと取り付けられたはしごです。
2. 立てかけはしご: 支えられる形で設置されるはしごです。
3. 吊り下げはしご: 建物の外側に吊るして使用します。
4. ハッチ用つり下げはしご: 特定の位置から下ろして使用するはしごです。

さらに、材料によっては、金属製とそれ以外のものに分かれます。特に金属製のはしごは、その耐久性から国家検定の対象とされています。

適切な設置方法

避難はしごは、特に4階以上に設置する場合、適切な設置方法が求められます。バルコニーに固定はしごや吊り下げはしごが必要であり、降下口が直下階のものと重ならない配置が求められます。

降下空間の要件

各はしごには、降下時の安全を確保するための降下空間が必要です。この空間は、縦棒の中心から20cm以上外に、器具の前面から奥行65cm以上の広さが求められます。また、地盤面との距離も管理され、避難時の安全性が考慮されています。

固定はしごの設置

固定はしごは、構造の安定した部分にしっかり取り付けられます。このため、ボルトや埋め込みなどの方法が使われ、特に固定された位置と防火対象物との距離は10cm以上でなければなりません。また、降下口は、直径50cm以上が必要です。

立てかけはしごの管理

立てかけはしごには、上部と下部に滑り止めが付けられ、使用時の安全性が高められています。

吊り下げはしごの工夫

吊り下げはしごは、強度のある材料で設置され、直接窓台に吊るす場合には特別な取り付け具は不要です。設置する際は、耐久性のある材料の使用が求められ、横さんとは10cm以上の距離を保つ必要があります。

避難はしご設置の注意点

固定はしごは、設置の際に防犯面にも配慮が必要です。泥棒などが簡単に使える場所にないよう、外部からアクセスしづらい場所を選ぶべきです。こうした配慮が、安全な避難のための基本となります。

まとめ

避難はしごは、災害時に命を守るための重要な装置です。正しい理解と適切な設置が、避難時の安全を大きく左右します。避難はしごの使用方法、設置方法を十分に把握し、万が一の事態に備えることが大切です。

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