那智勝浦新宮道路

那智勝浦新宮道路の概要

那智勝浦新宮道路（なちかつうらしんぐうどうろ）は、和歌山県の新宮市三輪崎から東牟婁郡那智勝浦町市屋を結ぶ自動車専用道路です。この道路は、紀勢自動車道の国道42号に沿って整備された高規格幹線道路の一部であり、高速道路ナンバリングによる路線番号は「E42」となっています。

この道路が設計された目的是、新宮市と那智勝浦町間の交通渋滞を緩和し、特に観光シーズンにおける混雑を軽減するためです。さらに、災害時には安全な通行路を確保するための重要な役割も担っています。

歴史

事業が始まったのは1990年で、当初の都市計画が決定されました。1992年には14工区にあたる新宮市三輪崎から那智勝浦ICまでの区間（8.9km）が事業化され、続く1996年には用地の着手が行われました。1998年には工事が始まり、2008年3月30日にはこの区間が無事に開通しました。次の段階として2006年に那智勝浦ICから那智勝浦町市屋間（6.3km）が事業化され、2015年には全線が開通しました。

現在では、那智勝浦新宮道路は事故防止のため、ワイヤーロープ式防護柵の設置も進められており、2019年からこの対策が実施されています。

道路の概要

この自動車専用道路は、全長15.2kmのルートを持ち、設計速度は時速80kmです。道路の幅員は一車線につき3.5mで、当初は2車線ですが最終的には4車線完成予定となっています。主なインターチェンジは全て和歌山県内に位置し、地域内の主要な交通機関と接続しています。

交通量

那智勝浦新宮道路は、地域の重要な交通路であり、特に行楽シーズンには多くの車両が通行します。近年の交通センサスによると、通行量は非常に多く、道路の維持管理や事故対策が求められています。これにより地元の経済活性化や観光業の発展にも寄与しています。

地域への影響

この道路の建設は、地元選出の衆議院議員二階俊博氏の強い倡導によるものであり、地元では「二階バイパス」とも呼ばれています。2011年に発生した台風12号では、この道が救援活動や復旧作業に大きな役割を果たし、地域住民から感謝されています。

まとめ

那智勝浦新宮道路は、混雑緩和や災害対応の観点から重要な役割を果たしている自動車専用道路で、地域経済の発展にも寄与しています。今後の整備や運営により、さらに多くの人々に利用されることが期待されています。

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