那須資房

那須資房の生涯と功績

概要

那須資房（なす すけふさ）は、戦国時代に活躍した日本の武将であり、那須氏の17代目の当主とされています。彼は下那須家の当主である那須資実の子として生まれ、数多くの戦闘経験を経て、家族や領地の運命を左右する重要な役割を果たしました。

戦闘の始まり

資房は1543年に生まれ、若い頃から戦に身を投じました。寛正4年（1463年）には、宇都宮義員と共に岩城常隆と対戦し、初戦では降伏を余儀なくされました。しかし、後に縄釣原の戦いで勝利を収め、この経験が彼の戦いや政治的な指導力に大きな影響を与えました。

家督を継ぐ

明応3年（1494年）、父・資実の死去を受けて、資房は下那須家の当主に就任しました。彼の治世において、周囲の状況はしばしば混乱しました。永正6年（1509年）には、塩谷城主・塩谷孝綱の家臣たちの謀反を企てたものの、思惑通りにはいきませんでした。

内紛とその後

永正11年（1514年）、那須氏の内部で家督争いが起こり、資房は山田資久を支持しました。しかし、内部の混乱の中で資久が養子の資永によって命を落とすことになります。資房はこの争いを利用して、資永を打倒し、子・政資を上那須家の当主として立て、この時期に那須氏全体を統一し、実権を握ることに成功しました。彼のこの行動は、那須氏の歴史において重要な節目となります。

外部との戦闘

資永の実兄である結城顕頼の指導の下、近隣諸勢力が那須氏に攻撃を仕掛けてきます。永正17年（1520年）には、岩城由隆による大規模な攻撃が起こり、資房の子・政資が危機に陥りました。しかし、宇都宮忠綱からの援軍を受けた資房は、縄釣原で岩城軍に勝利を収めます。この戦いは彼にとって大きな勝利であっただけでなく、那須氏の地位を一層強固にする要因となりました。

和睦と隠居

その後、資房は常陸国の佐竹氏の仲介で岩城常隆の娘と政資を結婚させ、和睦を成立させます。彼はその後、家督を政資に譲り隠居生活に入りますが、子・政資や孫・高資よりも長く生きたとされています。天文21年（1552年）には、孫・資胤が当主となった後、彼は生涯を閉じました。

結論

那須資房の人生は、戦国時代の日本における武士の生き様を象徴するものであり、数多くの戦いを通じて家族や領地を守り、那須氏の未来を築いた偉大な武将でした。彼の名は、現在でも那須氏の歴史と共に語り継がれています。

脚注

• - 出典『那須系図』
• - 出典『系図纂要』
• - 出典『那須譜見聞録』
• - 出典『寛政重修諸家譜』
• - 出典『那須記』

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