部隊勲功章

部隊勲功章（Meritorious Unit Commendation）

部隊勲功章は、アメリカ軍による部隊への表彰であり、各軍で功績の基準や授与の条件が異なっています。この勲章は、中位部隊表彰の一環で、卓越した業績や貢献を果たした部隊に対して授与されるものです。具体的には、陸軍、海軍及び沿岸警備隊にそれぞれの部隊勲功章があります。

陸軍部隊勲功章

陸軍における部隊勲功章は、1944年以降に発生した軍事作戦中に、少なくとも6か月間にわたって顕著な成果を上げた部隊に授与されるものです。この勲章は、戦闘地域での勤務が必須ではないものの、戦闘行動に関与していることが必要条件です。具体的には、部隊が非常に困難な任務を遂行し、その成果が他の部隊を上回るものである必要があります。

勲章の物理的なデザインは、幅約36.51mm、高さ約14.28mmで、金色の枠に月桂樹の葉が描かれたものです。以前は月桂冠がデザインされていましたが、現在はリボンデザインに変わっています。部隊が顕著な功績を上げた場合、個人に対するレジオン・オブ・メリット（LOM）と同等の評価がなされ、通常は旅団以上の部隊に向けた推薦は行われません。

海軍部隊勲功章

海軍は、1967年に正式に認められて以来、戦闘または非戦闘の両方の状況下で、優れた功績を上げた部隊に対してこの勲章を授与しています。この章は、海軍または海兵隊の部隊に対して、他の部隊と比較して顕著な成果をあげたにもかかわらず、海軍部隊表彰には至らない部隊にも授与されます。

勲章の受賞基準として、部隊が個人に対してブロンズスターメダルを授与されるに値するような任務を遂行している必要があります。しかし、通常の任務の遂行や多数の戦闘任務への参加自体は受賞理由にはならず、集団行動によって優れた成果を出した場合のみが評価されます。海軍部隊の勲功章は、他国の軍隊にも授与されることがあります。

沿岸警備隊部隊勲功章

沿岸警備隊の部隊勲功章は1973年から導入されており、戦闘を伴わない活動において果敢な功績を上げた部隊に対して授与されます。この勲章は、他のアメリカ軍部隊も条件を満たす限り、授与されることが可能です。ただし、通常の業務のみでは受賞の理由にはなりません。大規模な部隊やその下位部隊の行動に対しても授与される条件が厳格に設けられており、部隊全体が共同で行動した場合にのみ適用されます。

沿岸警備隊の部隊勲功章は、沿岸警備隊部隊表彰の後に位置づけられ、金色の星印で示されることがあります。この勲章も、作戦識別バッジと同時に授与されることがあります。また、特定の条件において、勲功章が他の表彰と一緒に授与される際には、その旨がリボンに明記されることがあります。

部隊勲功章は、アメリカ軍における重要なエイヤイであり、部隊の力を引き出し、特にリーダーシップや団結の重要性を再認識させる存在です。この章を受けることは、部隊にとって一つの名誉であり、その成果が認められることを示す重要な表彰となります。

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