郷亜里砂

郷亜里砂（ごう ありさ）

郷亜里砂は、1987年12月12日生まれ、北海道別海町出身のスピードスケート選手です。山梨学院大学を卒業後、イヨテツスピードクラブに所属しています。

経歴

3歳からスピードスケートを始め、自宅前にあったスケートリンクで腕を磨きました。小学校時代にはスピードスケートとショートトラックを両立していました。

高校は白樺学園高等学校に進学しましたが、目立った成績は残せず、進路に悩む日々を送ります。しかし、父親の励ましを受けて山梨学院大学に進学し、川上隆史監督の指導の下で再びスピードスケートとショートトラックに取り組みました。

大学時代には、安定したカーブ技術を習得し、2010年の日本学生氷上競技選手権大会では女子500m、女子1000mで二冠を達成するまでに成長しました。川上監督は、彼女の体格は恵まれていないものの、常に全力で練習に取り組み、小さい体でも当たり負けしない精神力を評価していました。

しかし、実業団からの声はかからず、川上監督のつてで山口県の強化選手を2年間務めます。その後、帯広市内の会社の支援を受け競技を続けましたが、2013年のソチオリンピック代表選考会では5位に終わり、オリンピック出場は叶いませんでした。

現役引退も考えるほど落ち込みましたが、川上監督の励ましや、山梨学院大学OBである井上清孝の誘いを受け、2014年から愛媛県のスポーツ専門員として採用され、イヨテツスピードクラブに所属することになりました。愛媛に移籍後、ナショナルチームに選出されると、パワー不足を克服するためにスクワットや自転車トレーニング、食トレに取り組みました。その結果、筋力アップに成功し、スタートからの加速が向上しました。

2017年には、愛媛国体で優勝、札幌冬季アジア大会では銅メダルを獲得しました。同年、愛顔えひめスポーツ賞を受賞。愛媛は彼女にとって第二の故郷となりました。

平昌オリンピックシーズンには、ワールドカップ・ヘーレンフェーン大会で3位に入賞し、自身初の国際大会表彰台を経験。代表選考会では500mで2位、1000mで3位となり、30歳にして初のオリンピック出場を決めました。

平昌オリンピックでは、女子500mで8位入賞を果たしました。メダルには届きませんでしたが、多くの人々に感動を与えました。

2018年に現役引退を表明しましたが、2019年に現役復帰。2020年には全日本選抜競技会帯広大会で優勝するなど、現在も活躍を続けています。

主な成績

2010年 日本学生氷上競技選手権大会 女子500m、女子1000m 優勝
2017年 愛媛国体 女子500m 優勝
2017年 札幌冬季アジア大会 女子500m 3位
2017年 ワールドカップ・ヘーレンフェーン大会 女子500m 3位
2018年 平昌オリンピック 女子500m 8位
2020年 全日本選抜競技会帯広大会 女子500m 優勝

外部リンク

日本スケート連盟によるプロフィール
JOCによるプロフィール
ISU公式サイトによるプロフィール
Arisa Go-各種大会等の成績(SpeedSkatingStats.com)

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