都ホテルズ&リゾーツ

都ホテルズ・リゾーツの概要

都ホテルズ・リゾーツ（みやこほてるずあんどりぞーつ）は、近鉄グループに属する株式会社近鉄・都ホテルズが運営するホテルチェーンです。このブランドは、シティホテル、リゾートホテル、旅館など、多岐にわたる宿泊施設を提供し、特に近畿圏を中心に、日本国内外に展開しています。

歴史的背景

都ホテルは1890年に創業され、日本の老舗ホテルのひとつとして、これまでに多くの国公賓を迎えてきました。近鉄グループは、都ホテルを買収し、その歴史を引き継ぎました。特に、志摩観光ホテルは宮内庁御用達の名門として知られており、国内外で高い評価を受けています。

事業の進展

1998年以降、ホテル事業の再編が進められ、宿泊予約センターの設立や共同購買、統一会計基準の導入が行われました。これにより、チェーン全体の営業力が強化され、株式会社近鉄ホテルシステムズが設立され、その後、都ホテルを吸収合併し、ブランドイメージの改革が実施されました。特に、京都、東京、大阪のホテルがリニューアルされ、大きな変化がもたらされました。

その後、2007年には大阪と東京のホテルがシェラトンブランドに改称され、2014年には大阪マリオット都ホテルが新たに開業しました。今後も都市部に宿泊特化型のホテルを展開する計画があり、既に近鉄京都駅の上に新しいホテルが建設されています。

近鉄グループの再編

2005年には近鉄グループのホテル施設資産の管理を一元化し、ホテル事業の直営化が進められました。これに伴い、近鉄・都ホテルズは社名を変更し、近鉄グループホールディングスが親会社としての位置づけを強化しました。

2018年8月には、ブランドの再構築が発表され、都ホテル、都シティ、都リゾートの3つのブランドに分けられました。それぞれが異なるスタイルの宿泊体験を提供しており、国内外でのフランチャイズ展開も行っています。なお、都シティブランドに焦点をあてることで、5874室から2028年までに8000室へと拡充する計画が立てられています。

近年の動向

近年では、新型コロナウイルスの影響により宿泊客が減少し、2021年には8つのホテルが米国の投資法人に譲渡されました。これにより、運営を受託する形で特化型のノンアセット経営へと転換が図られています。譲渡されたホテルは、都ホテル 京都八条、道近鉄ユニバーサル・シティ、つ、都ホテル 博多などが含まれています。

今後の展望

都ホテルズ・リゾーツは、今後の新規出店を宿泊特化型ホテルに絞り、2030年までに札幌や名古屋などの大都市に新しい施設を開業する計画を進めています。また、宿泊数を増やすことを目指し、近鉄グループ内でのさらなる成長とスケールの拡大が期待されています。

都ホテルズ・リゾーツは、国内外問わず、さまざまな宿泊プランを提供することで、旅行者にとって魅力ある旅行先となることを目指しています。

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