都営バス巣鴨営業所

都営バス 巣鴨自動車営業所

都営バス巣鴨自動車営業所は、東京都豊島区巣鴨二丁目に位置する都営バスの営業所です。営業所記号は「P」で、練馬ナンバーの車両が所属しています。主に池袋駅と浅草周辺を結ぶ路線を担当し、山手線北部の駅を発着する路線も運行しています。

概要

この営業所は、かつて都電の巣鴨電車営業所があった場所に建設されました。2013年までは都電営業所時代の建物を一部流用しており、その歴史を感じさせる場所でした。また、2008年 4月から2015年 3月までは大塚支所を管轄下に置いていました。

最寄りの停留所は、とげぬき地蔵と巣鴨駅です。

沿革

1913年（大正2年）：東京市電巣鴨車庫として開設。
1968年（昭和43年）2月25日：都電巣鴨営業所閉所に伴い、大塚営業所巣鴨支所として設置。
1971年（昭和46年）3月17日：大塚営業所巣鴨支所から巣鴨自動車営業所へ昇格。
1990年（平成2年）7月21日：上26系統を大塚営業所と、里48系統を千住営業所と共同管理。
2006年（平成18年）4月1日：草64系統を南千住営業所と共同管理。里48系統の共同管理を解消。
2007年（平成19年）3月26日：茶51系統が秋葉原駅中央口ロータリーへ乗り入れ開始。学01・学07系統を大塚営業所より移管。
2008年（平成20年）3月30日：都02乙系統を大塚営業所、王46系統を北営業所より移管。里48系統を南千住営業所と共同管理。
2008年（平成20年）4月1日：大塚営業所を巣鴨営業所大塚支所に格下げ。
2010年（平成22年）4月1日：草64系統の共同管理を解消。
2012年（平成24年）4月1日：里48系統の加賀団地発着を新設し、東43系統とともに北営業所と共同管理。代替として王46系統を廃止。
2014年（平成26年）4月1日：東43系統の共同管理を解消、北営業所の単独管理とする。
2015年（平成27年）3月28日：大塚支所の廃止に伴い、都02・上60系統を当営業所の管轄とする。都02乙系統は小滝橋営業所に移管。
2016年（平成28年）1月12日：H代幕車の運転を終了。
2022年（令和4年）4月1日：学01系統を上01系統、学07系統を茶07系統へ変更。該当路線の学バス運賃を終了。

現行路線

上01・茶07系統

上01系統（旧学01）：東大構内を起点とする循環路線で、東大病院、湯島、上野方面を結びます。
茶07系統（旧学07）：東大構内を起点とする循環路線で、東大病院、神田明神、御茶ノ水駅方面を結びます。

どちらも大塚営業所から移管された路線で、東大への通学者や病院利用者、周辺住民の利用が多いです。2019年4月1日に循環経路に変更され、2022年4月1日に学バスを終了、一部停留所が追加されました。

都02系統（グリーンライナー）

大塚駅と錦糸町駅を結ぶ都市新バス路線で、「グリーンライナー」の愛称で親しまれています。丸ノ内線や大江戸線と一部並行しており、都心部を東西に横断する重要な路線です。

運行経路は複数あり、平日朝には東京ドームシティ発着便もあります。1971年に都電代替として開通し、1986年に都市新バス化されました。2015年 3月に大塚支所の廃止に伴い、巣鴨営業所に移管されました。

隅田川花火大会開催時は、一部区間で分断運行されます。

里48系統

日暮里駅を起点に、西日暮里駅、熊野前、扇大橋駅を経由し、江北六丁目団地や見沼代親水公園駅方面を結ぶ路線です。千住営業所と共同で運行しています。

里48-2系統：日暮里駅を起点とする循環路線で、東京女子医大足立医療センター前や東京北部病院を経由します。

もともとは尾久橋から水道橋を結ぶ路線でしたが、分割や路線延長を経て現在の形になりました。足立区郊外と都心部を結ぶ重要な路線であり、終日需要が高いです。2008年に日暮里・舎人ライナーが開業したものの、地域交通網の拡大や代替輸送の目的から存続しています。2022年1月にダイヤ改正が行われ、系統が一部変更されました。里48-3系統は2024年3月に廃止されました。

茶51系統

駒込駅南口から御茶ノ水駅、秋葉原駅方面を結ぶ路線です。かつては王子駅と東京駅を結ぶ路線でしたが、路線変更を経て現在の形になりました。2007年 3月26日より秋葉原駅中央口ロータリーへの乗り入れを開始しました。

この路線は、1971年に都電の代替バスとして開通し、その後何度か路線変更が行われました。2000年には王子駅 - 駒込駅間、御茶ノ水駅 - 東京駅間が廃止され、駒込駅 - 御茶ノ水駅間となりました。

上60系統

上野公園と池袋駅東口を結ぶ路線で、平日は朝夕のみ、土休日は日中を中心に運行しています。かつては池袋駅と御茶ノ水駅方面を結ぶ路線でしたが、1990年に上野公園発着に変更されました。2015年 3月に大塚支所の廃止に伴い、巣鴨営業所に移管されました。

草63・草64系統

池袋駅東口と浅草を結ぶ路線で、草63系統は巣鴨駅を経由し、草64系統は明治通りを経由します。どちらも戦後直後に設定された路線で、鉄道の不便な地域を結んでいるため、利用者が比較的安定しています。

草63系統：池袋駅東口と浅草寿町を結び、西巣鴨、巣鴨駅、西日暮里駅などを経由します。一部区間では折り返し便も運行されています。
草64系統：池袋駅東口と浅草雷門南を結び、尾久駅や王子駅を経由します。2006年 4月より南千住営業所と共同管理になりました。

2003年に両系統とも経路変更が実施されましたが、2010年に一部元に戻されました。2015年 3月30日からは、豊島区役所新庁舎最寄りの東池袋一丁目発着の草63-2系統が設定されました。

廃止・移管路線

都02乙系統

池袋駅東口から東京ドームシティ方面を結ぶ路線で、2015年 3月30日に小滝橋営業所に移管されました。

東15乙系統

東京駅八重洲口と住友ツインビルを結ぶ路線で、一時期巣鴨営業所も担当していました。

東22乙系統

東京駅丸の内北口とIBM箱崎ビルを結ぶ路線で、2000年 12月12日に江東営業所へ再移管されました。

上26系統

上野公園と亀戸駅を結ぶ路線で、1999年 3月31日に巣鴨営業所の担当便が江東営業所へ移管されました。

東43系統

江北駅と東京駅丸の内北口を結ぶ路線で、2014年 3月31日をもって北営業所単独に戻りました。

王46系統

王子駅と加賀団地を結ぶ路線で、2012年 3月31日に廃止されました。

（初代）里48乙系統・深夜04系統

里48系統の項を参照してください。

里48-3系統

江北駅を起点とする循環路線で、2024年3月29日に廃止されました。

浜59→水59系統

巣鴨駅と一ツ橋を結ぶ路線で、2000年 12月12日に廃止されました。

江戸川競艇バス

平井駅とボートレース江戸川を結ぶ無料シャトルバスで、2012年 4月1日から1年間巣鴨営業所も担当していました。

参考文献

『東京都交通局70年史』
『東京都交通局80年史』

外部リンク

* 東京都交通局ホームページの営業所・窓口一覧'>巣鴨自動車営業所

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