都道府県対抗全日本女子柔道大会

都道府県対抗全日本女子柔道大会の概要

都道府県対抗全日本女子柔道大会は、女子柔道の全国大会として1985年に創設されました。この大会は岡山県民の熱意とアイデアから誕生し、以来多くの女子柔道選手たちが素晴らしい戦いを繰り広げてきました。大会は、福岡国際女子柔道選手権大会に次ぐ歴史を持ち、国内では最も古い女子柔道大会として位置づけられています。

大会の変遷と特徴

第1回大会は岡山武道館で開催され、最多の47都道府県から48チームが参加しました。特筆すべきは、開催地の岡山県が2つのチーム（岡山県と岡山選抜）で参加する点です。大会の形態は、当初は予選リーグと決勝トーナメントの2日間にわたる競技でしたが、2008年と2009年にはすべてをトーナメント方式に変更しました。

この大会の特徴は、都道府県単位での団体戦のため、実業団や学校単位の柔道イベントとは異なる点です。この形式により、選手たちは自県を代表して戦う機会を得ることができるため、地元の応援も非常に厚く、熱戦が繰り広げられました。

歴代優勝チーム

歴代の優勝チームは、1985年の第1回大会から2009年の第25回大会まで続いています。初回の優勝は岡山県Aチームでしたが、その後東京都や茨城県が多くのタイトルを獲得しました。特に、茨城県は1988年から1990年にかけて三連覇を果たし、その後も何度も上位入賞を果たしています。また、大阪府や兵庫県も優勝回数が多く、数々の名勝負が繰り広げられました。最後の大会である2009年には再び岡山県が優勝し、歴史に幕を閉じました。

TV放送と大衆の関心

大会の模様はテレビでも放送され、特に決勝トーナメントは多くの視聴者を惹きつけてきました。初期は山陽放送（RSK）のみの放送でしたが、2001年まではJNN系列全国ネットでも放送されるようになりました。その後も、実況や解説には多くの柔道関係者が参加し、視聴者は試合の興奮をテレビで体感することができました。

2008年には特に注目を集めた解説者として中村順子が登場し、彼女の知識が視聴者の理解を深めました。他にも、古賀稔彦などの著名な選手がゲストとして出演し、大会に彩りを添えました。

最後に

残念ながら、岡山県が財政危機に直面したことで、2009年の大会をもって都道府県対抗全日本女子柔道大会は一時的に終了しました。しかし、この大会が育んだ選手たちの技術や経験は、現在の女子柔道界に多大なる影響を与え続けています。将来的にまたこの大会が復活することを期待し、選手たちのさらなる飛躍を願っています。

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