都電砂町線

砂町線（すなまちせん）について

砂町線は東京都内で運行されていた電車路線で、かつて水神森から洲崎を結んでいました。この路線は、東京都交通局の都電29系統と38系統として運営され、地域の交通手段として重要な役割を果たしていました。

歴史

砂町線の起源は、1920年に設立された城東電気軌道にさかのぼります。1915年に設立されたこの私鉄は、1920年12月28日に水神森と小名木川間の一部区間が開通することで、初めて営業を開始しました。1928年に全線が開通し、さらに1930年9月3日からは洲崎と東陽公園前間の区間が東京市との線路共用となりました。

その後、砂町線は1938年4月25日に東京地下鉄道と合併し、1942年2月1日には東京市電気局に買収されました。しかし、都市交通の変遷により、1972年11月12日に全線が廃止されることとなりました。

廃止後、かつての専用軌道の一部は公園として整備されました。具体的には、亀戸緑道公園、大島緑道公園、そして南砂緑道公園がそれにあたります。また、砂町線が運行していた竪川を渡る橋梁は「堅川人道橋」という名称で残っていましたが、2011年に撤去されました。

停留所一覧

砂町線の最終運行時に設置されていた主な停留所は次の通りです。

• - 水神森
• - 竪川通
• - 大島三丁目
• - 大島一丁目
• - 北砂三丁目
• - 北砂二丁目
• - 境川
• - 南砂三丁目
• - 第四砂町小学校
• - 南砂二丁目
• - 東陽公園前

また、1944年10月5日に廃止された停留所もいくつか存在しました。これらの停留所は、当時の路線図や地域の交通状況を把握するための貴重な資料となっています。

参考文献

砂町線に関する詳細な情報を知りたい方は、以下の文献も参考にしてください。

• - 林順信・諸河久共著の『おもいでの都電』（保育社刊、1986年8月、ISBN 4586507128）
• - 今尾恵介による『日本鉄道旅行地図帳5号東京』（2008年9月）
• - 東京都交通局発行の『都営交通100周年都電写真集』（2011年7月）

関連項目

砂町線は東京都の公共交通だけでなく、その後に発展した大島緑道公園や都営バスの都07系統とも関連しています。これらは砂町線廃止後も地域住民の便利な移動手段として利用されています。別の路線が作られることで、当時の交通の歴史を引き継ぎつつ、地域の発展に寄与しています。

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