鄭ウラム

鄭 ウラム（チョン・ウラム）

鄭ウラム（チョン・ウラム）は1985年6月1日生まれ、韓国の釜山広域市を本拠地とするプロ野球選手で、主に投手として活躍してきました。彼はKBO（韓国野球機構）での最多登板記録保持者であり、通算1005試合に登板し、さらに2008年シーズンにはシーズン最多登板のタイ記録を達成しています。これまでのキャリアにおいて、彼は無類のスタミナを持つ投手として評価されてきました。

経歴

SK時代

鄭は釜山の慶南商業高等学校から、2004年にドラフト2巡目でSKワイバーンズに指名され、プロの道を歩み始めました。最初の契約金は8,500万ウォン、初年度の年俸は2,000万ウォンという条件でした。2005年のシーズンから彼は左の中継ぎ投手として徐々に名を馳せ、2008年には柳澤鉉と並んでKBOシーズン最多登板の85試合に登板。9勝2敗5セーブ、防御率2.78という素晴らしい成績を残しました。

彼は2004年から2012年にかけての9シーズンで、2度のシーズンに80試合以上登板するという偉業を達成し、最も若い年齢で500試合登板を突破する記録も保持しています。この達成は、2012年6月7日の斗山ベアーズ戦での出来事です。彼は27歳6日という若さでこの記録を樹立し、その名はKBO史に刻まれました。

兵役を経て、2015年に復帰し、復帰初年度から69試合に登板。防御率は3点台を記録し、その実力の高さを証明しました。加えて、同年のオフには2015 WBSCプレミア12大会の韓国代表にも選出され、金メダル獲得に貢献しました。

ハンファ時代

2015年のオフシーズン、鄭はFA（フリーエージェント）権を行使し、11月30日にハンファ・イーグルスとの間で4年契約を締結しました。この契約の総額は84億ウォンに及びました。ハンファに移籍してからは、主に抑えとして起用される機会が増え、2018年には35セーブを記録し、この年の最多セーブのタイトルを獲得しました。

2019年には再びFA権を得ましたが、2023年までの4年契約に残留する道を選びました。2021年6月30日には902試合目に登板し、韓国プロ野球における通算登板試合数の新記録を樹立しました。これまで持っていた柳澤鉉の記録を更新した瞬間、多くのファンからの注目を浴びました。

2024年シーズンからは選手兼コーチとしての活動を開始し、同年限りで現役選手としてのキャリアを終えることとなります。そして、9月29日の引退試合では先発投手としての役割を果たしました。

現役引退後

引退後の2025年からは、ハンファ・イーグルスにおいてコーチ専任となり、選手たちの育成に力を注ぐことになります。彼の経験と知識は、次世代の選手たちにとって貴重な資産となることでしょう。

詳細情報

• - 年度別投手成績

• - 背番号: 57（2004年 - 2024年）、92（2025年 - ）
• - 代表歴: 2015 WBSCプレミア12、2018年アジア競技大会・野球韓国代表

鄭ウラムの記録と実績は韓国野球界において輝かしいものであり、今後も多くのファンに愛され続ける選手としてその道を歩んでいくことでしょう。

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