酒井忠英 (子爵)

酒井忠英（さかい ただひで）は、明治31年9月28日に生まれ、昭和17年1月21日に生涯を閉じた人物です。彼は、大正から昭和にかけての実業家、政治家であり、華族としての地位も有していました。特に、貴族院子爵議員としての活動が知られています。旧名は正夫（まさお）といいました。

生い立ちと学歴

酒井忠英は、子爵・酒井忠亮（さかい ただあき）の二男として誕生しました。大正12年（1923年）には東京商科大学（現在の一橋大学）を卒業し、経済学の知識を身につけました。

実業家としての活動

大学卒業後、大正13年（1924年）に横浜正金銀行（後の東京銀行、現在の三菱UFJ銀行）に入行し、金融業界でのキャリアをスタートさせました。その後、内外食品株式会社に移り、取締役、監査役などを歴任し、食品業界でもその手腕を発揮しました。

華族としての地位

昭和3年（1928年）10月15日、父・忠亮の死去に伴い、子爵を襲爵しました。これにより、貴族院議員としての資格を得ることになりました。

貴族院議員としての活動

昭和15年（1940年）4月27日、貴族院子爵議員補欠選挙で当選し、貴族院議員として政界に進出しました。研究会に所属し、活発な活動を展開しましたが、在任中に亡くなりました。貴族院では1期を務めました。

親族

酒井忠英の母は鉚（りゅう）といい、松井康英の三女です。妻は惇子（あつこ）といい、藤堂高成の長女です。

参考文献

人事興信所編『人事興信録』第13版 上、1941年。
『貴族院要覧（丙）』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年。
衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
霞会館華族家系大成編輯委員会『平成新修旧華族家系大成』上巻、霞会館、1996年。

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