酒井菜摘

酒井菜摘: 看護師から政治家へ

酒井菜摘（さかい なつみ）は、日本の政治家であり、かつ看護師としての経歴を持つ人物です。1986年7月24日に福岡県北九州市で生まれ、自由ケ丘高等学校看護専攻科を卒業した後、単身で東京に上京しました。東京都西東京市の佐々総合病院において、産婦人科の看護師として勤務を開始します。そして、2011年には助産師の資格を取得し、2013年からは昭和大学江東豊洲病院の周産期センターの開設に携わることになりました。

しかし、2014年の28歳の時、彼女は子宮頸癌の診断を受けます。この出来事は彼女の人生に大きな影響を与えました。治療を受けながらも仕事を続け、2015年には政治家を志すようになります。政治に関心を持ち始めたきっかけは、選挙掲示板で見たシングルマザーや保育士を代表する女性候補者たちでした。彼女もまた、女性や家族支援に強い思いを抱いていました。

酒井は自身の出産や育児の経験を通じて、女性の社会進出や子育てに関する問題に対して強く意識を持つようになります。体外受精や顕微授精を用いた不妊治療を受け、切迫流産や早産を経験した後、2017年には長女を無事に出産。その後、2018年に職場復帰を果たします。

2019年4月に行われた江東区議会議員選挙において、彼女は旧立憲民主党の公認を得て立候補し、初当選を果たしました。彼女は2020年9月に結成された新立憲民主党にも参加し、2023年の再選に成功。江東区議会での活動を重ねていきましたが、同年11月に立憲民主党を離党すると、11月16日には江東区長選挙に無所属で立候補することを表明します。

残念ながら、その選挙で彼女は敗れ、次点となりました。落選後のインタビューでは、政治の古い体制に対する強い失望感が述べられました。彼女の姿勢は、より良い社会を目指す女性たちの象徴とも言えます。

2024年の2月1日、東京15区選出の衆議院議員が辞職したことを受け、立憲民主党東京都連は彼女を補欠選挙に擁立すると発表しました。これに伴い、日本共産党も彼女を支援することを決定。4月28日の投開票で彼女は初当選を果たし、翌日には衆議院議員としての活動を開始しました。彼女が政治の舞台でどのように活躍していくのか、今後が楽しみです。

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