重実徹

重実 徹 (しげみ とおる)

重実徹（しげみ とおる、1959年1月6日生まれ）は、日本を代表するキーボーディストであり、編曲家です。彼はジャズやR&Bのスタイルを強調した音楽性で知られ、国内外の多くのアーティストとのコラボレーションを通じて、その才能を広く示しています。

略歴

東京で生まれ育った重実は、幼少期から音楽に親しみ、4歳でクラシックピアノを始めました。しかし、彼の音楽的興味はクラシックにとどまらず、徐々にポップスやロックへと向かっていきます。高校時代にはバンドでギターを担当していましたが、バンド活動の終わり頃にキーボードへの興味を再燃させました。

大学生になると、友人の紹介でプロミュージシャンのオーディションを受け、見事に合格。これを契機にプロの音楽家としての道を歩み始め、ファンクバンド「CHAOS」でデビューを果たします。その後のキャリアにおいては、多くの楽曲の編曲やスタジオミュージシャンとしての活動が中心となり、多岐にわたる音楽ジャンルでの経験を積んでいきます。

音楽活動

重実は、数多くのアーティストの楽曲に編曲家として参加し、その能力を発揮しています。特に、infixや岡崎律子、Kiroro、KinKi Kids、SMAP、MISIAなど、多数の有名アーティストとのコラボレーションがあります。また、彼はKiroroのバンドマスターを務め、その音楽的な指導力も評価されています。

ミュージシャンとしては、CHAGE&ASKAのヒット曲「SAY YES」や、中島みゆきのアルバム『歌暦』、山下達郎のツアーサポートとして活動するなど、著名なアーティストと精力的に仕事をしています。また、友人である峠恵子や吉田拓郎との連携もあり、様々なプロジェクトに参加してきました。

ソロ作品

ソロアーティストとしても活動し、2000年にはアルバム『Organ J.』、2016年には『Sensual Piano』をリリース。この二作品では彼の独特な音楽スタイルが色濃く反映されており、一部のファンにも広く支持されています。

音楽監督としての役割

映画やテレビドラマでの音楽監督としても名を馳せており、1991年の『ペンタの空』から、人気のテレビドラマ『リスキー・ゲーム』に至るまで、多岐にわたる作品に関わっています。彼の音楽監督としての手腕は、作品の雰囲気を一層引き立てる要素となっています。

重実徹は、その幅広い音楽的バックグラウンドと多才な活動によって、日本の音楽シーンにおける重要な存在となっています。彼の音楽は、日本のポップカルチャーにおいて確固たる地位を築き、その影響力は今後も色あせることはないでしょう。

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