歌暦

『歌暦』 - 中島みゆきのライブアルバム

中島みゆきの『歌暦』（うたごよみ）は、1987年2月21日にリリースされたライブアルバムで、彼女の多彩な音楽性を堪能できる作品です。本アルバムには、1986年12月18日から21日まで両国国技館で行われた特別コンサート「歌暦Page86 -恋歌-」のライブ recordings が含まれています。

特徴

このアルバムはCDのみで発売され、ドルビーサラウンド技術を用いた音訳が施されています。これにより、リスナーはコンサートの臨場感を体験できる設計となっており、音が巧みにサラウンドスピーカーを通じて広がります。特に、音楽の細部や演者の情感がリアルに伝わる点が特徴的です。

再発売版が2008年11月19日にヤマハミュージックコミュニケーションズから登場し、より多くのファンにアクセス可能となりました。この再リリースに際して、旧盤のライナーノーツには音響技術についての詳細な解説が掲載されており、マニアにとっても興味深い内容となっています。

収録曲

『歌暦』には、以下の楽曲が収められています：

1. 片想'86 - これはアルバム『親愛なる者へ』に収録された楽曲のリメイクです。
2. 狼になりたい - 忘れがたいロマンティックな一曲。
3. 悪女 - 中島らしい独自の視点が光る楽曲。
4. HALF - 様々な感情を掘り下げた作品。
5. 鳥になって - 自由な心の叫びが感じられます。
6. クリスマスソングを唄うように - アマチュア時代の作品で、本アルバムにのみ収録されています。
7. 阿呆鳥 - アルバム『愛していると云ってくれ』からの楽曲の漢字表記。
8. 最悪 - 強烈な印象を持つ一曲。
9. F.O. - 独特な仮想の物語性が展開されます。
10. この世に二人だけ - ライブでは特に力強く、マイク無しで歌い上げられたことが印象的です。
11. 縁 - 恋愛の微妙な感情を表現した楽曲。
12. 見返り美人 - 中盤に展開されるオーケストラル・ヒットがドルビーサラウンドの効果を存分に活かしています。
13. やまねこ - ナチュラルな演奏が心を打ちます。
14. 波の上 - 曲の終盤では中島みゆきが感情移入し、聞く者の心を揺さぶる様子が収録されています。

演奏者

アルバムには、中島みゆきをはじめとする多彩なミュージシャンが参加しています。

• - 中島みゆき - Vocals & Guitar
• - 椎名和夫 - Guitar & Chorus
• - 伊藤広規 - Bass
• - 島村英二 - Drums
• - 斉藤ノブ - Percussion
• - 斉藤英夫 - Guitar & Chorus
• - エルトン永田 - Acoustic-Midi-Piano & Synthesizer
• - 重実徹 - Synthesizer & Organ
• - 斉藤清 - Saxophone
• - 杉本和世 - Chorus
• - ジャッキー - Chorus
• - デービー - Chorus

まとめ

『歌暦』は、単なる音楽のコレクションを超えて、中島みゆきの深い表現力やライブの持つエネルギーを感じさせてくれるアルバムです。音楽ファンはもちろん、ライブ体験を濃厚に楽しみたい方にとっては欠かせない一枚と言えるでしょう。

もう一度検索