重量挙げ

重量挙げについて

重量挙げは、バーベルを両手で持ち上げ、その重量を競うスポーツです。
一般的にはウエイトリフティングとしても知られ、体重別に階級が分けられており、選手たちは同じ階級内で自らの記録を競い合います。

競技の基本

この競技は、スナッチとクリーン&ジャークの2つの種目で構成されており、各種目において選手は3回ずつ試技を行います。最終的に、両方の種目の最高挙上重量の合計がトータル重量となり、これによって順位が決まります。ただし、いずれかの種目で3回連続して失敗すると、その選手のトータル記録は0 kgとなり、失格となります。

各試技には制限時間があり、通常は1分、高校生の大会では30秒が多いです。この時間内にバーベルを膝の上に持ち上げなければ、試技は失敗扱いになります。ただし、制限時間内であっても、審判の判断によっては、バーベルが床を離れた瞬間に制限時間が停止される場合もあります。

特にオリンピックのような大会では、スナッチ競技で失格となってしまうと、クリーン&ジャークには参加できないため、集中して取り組む必要があります。

試技の進行

試技の順番は、選手が申告した重量の低い順に行います。ただし、同じ重量の場合は抽選で決定します。バーベルは1 kg刻みで増量が可能で、試技に失敗した場合には同じ重量で再試技が認められています。また、選手は申告した後にも最大2回まで重量を変更できますが、変更は制限時間の30秒前までに行う必要があります。

女子の競技

女子競技も存在し、1983年から国際ウエイトリフティング連盟により公式に認められました。1980年にはアメリカでの女子参加が初めて認められ、1986年のパンノニアカップで初の国際大会が開催されました。続いて1987年には、女子の世界選手権も誕生しています。2000年のシドニーオリンピックからは、オリンピック競技の一部としても採用されています。

日本における競技の普及

日本でも、国民体育大会やインターハイ等の学生大会が毎年盛況に開催されています。全日本大学対抗ウエイトリフティング選手権大会においては、第60回（2014年）を迎え、男子と女子それぞれの部門で多くの選手が活躍しています。また、名選手としては三宅義信選手が知られ、彼の兄弟や実子もオリンピックでメダルを獲得した著名な選手です。

階級について

重量挙げでは、男女ともに通常10階級ずつ存在します。現在の階級分類は2018年から実施され、選手は階級に応じた重量で競技を行います。

競技のテクニック

競技には、スナッチとクリーン&ジャークの2つの種目があり、それぞれ異なる技術が要求されます。スナッチでは、バーベルを一気に頭上に持ち上げることが重要で、クリーン&ジャークでは、バーベルを肩に引き上げてから、全身の力を使って一挙に持ち上げる技術が求められます。

選手は、特にフォームや握り方に注意を払い、バーベルを安全かつ確実に持ち上げる必要があります。これに加えて、立ち上がり時の静止も審判の合図を待って行わなければならず、実施に至るまでのプロセスにおいて高い集中力が求められます。

まとめ

重量挙げは、その筋力や技術だけでなく、戦略的な思考や集中力も必要とされる競技です。各国での人気が高まる中、今後も多くの選手が世界の舞台で活躍することが期待されます。

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