野口博一

野口 博一（のぐち ひろいち）は、日本の元フィギュアスケート選手（男子シングル、アイスダンス）であり、現在は実業家として活躍する人物です。1992年1月27日、長野県諏訪市に生まれました。血液型はB型です。

長野県諏訪清陵高等学校を経て明治大学法学部へ進学し、2017年に同学部を卒業しています。

フィギュアスケートキャリア

野口博一は、10歳頃から地元である長野県にてフィギュアスケートを始めました。当初は男子シングル選手として活動していました。大学在学中も競技を続け、2010年5月に行われた第38回関東学生フリースケーティング選手権大会では、7級および8級の男子の部において9位の成績を収めています。

その後、競技種目をアイスダンスへと転向することを決断します。この転向は、彼のフィギュアスケートキャリアにおける重要な転機となりました。

アイスダンス転向後、まず杉木奈々選手とパートナーシップを結成しました。このペアとして臨んだ2012-13シーズンには、全日本ジュニア選手権において見事優勝を果たし、国内ジュニアカテゴリーにおけるトップの座を獲得しました。しかし、このペアは後に解消されることとなります。

次に、2014-15シーズンには村元哉中選手と新たなペアを結成しました。このペアは結成初年度ながら、日本スケート連盟のアイスダンス強化選手Bの指定を受け、日本の強化指定選手として活動することになりました。

村元選手とのペアでは、初めての国際大会出場となるエストニア・タリンで開催されたタリントロフィーに参戦し、シニアクラスで4位という成績を残しました。また、同シーズンには初めて全日本選手権の舞台に立ち、国内トップスケーターが集う中で3位に入賞して表彰台に上がりました。

これらの実績により、翌年のユニバーシアードの日本代表にも選出されましたが、大会への出場は見送られました。この2014-15シーズンをもって、村元選手とのパートナーシップも解消され、事実上、競技者としての活動に一区切りをつけたものと思われます。

実業家としての活動

フィギュアスケート競技から退いた後、野口博一は実業家としての道を歩み始めます。大学を卒業した2017年には、株式会社エフエスユニに入社し、社会人としてのキャリアをスタートさせました。

2021年に同社を退職した後、同年中に岡谷酸素株式会社に入社します。岡谷酸素は、彼の出身地である長野県に拠点を置く企業であり、彼は入社と同時に取締役に就任し、経営の一角を担うこととなりました。これは、家業に参画し、将来の経営を担うためのステップであったと考えられます。

経営の一員として経験を積んだ後、2023年1月20日付で、同社の代表取締役社長に就任しました。若くして企業のトップに立ち、フィギュアスケートで培った精神力や目標達成能力、戦略的な思考などを経営に活かし、事業を牽引しています。

外部リンク

野口博一のフィギュアスケート選手時代の情報については、国際スケート連盟 (ISU) のウェブサイトに村元哉中とのペア時代のバイオグラフィーが掲載されているほか、日本スケート連盟による過去のプロフィール情報なども存在します。

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