野口英世記念館

野口英世記念館

福島県耶麻郡猪苗代町に所在する野口英世記念館は、県内初の登録博物館です。設立は1939年で、以来、細菌学者である野口英世の生家や貴重な遺品を展示し、訪れる人にその業績や人生を伝えています。

館の概要

この記念館では、猪苗代町出身の野口英世に関連するさまざまな展示が行われています。館内は、彼の生家と展示室という二つの主要なエリアから構成されています。展示室には、英世が亡くなった後にアメリカで過ごしていた妻や他の遺族から提供された遺品や貴重な資料が展示されています。

生家は1823年に建てられたもので、彼の幼少期の姿を今に伝える貴重な文化財です。見学者は、幼いころに火傷を負った囲炉裏なども目にすることができ、歴史を実感できます。また、記念館の庭には野口の遺髪を納めた「誕生地の碑」、彼の格言が刻まれた「忍耐の碑」が設置されています。さらに、彼の母が信仰していた観音に関連する観音堂も保存されており、訪問者に深い感銘を与える場となっています。

歴史的背景

記念館は1938年に文部大臣から財団法人の設立が許可された後、1939年に正式に開館しました。その後も多くの来館者に愛され、2009年には英世を模したロボット展示が登場しました。また、2015年には展示室の増築および全面リニューアルが行われ、さらに魅力的な空間となりました。この改修により、グッドデザイン賞を受賞するなど高く評価されています。

館内の施設

• - 生家：1823年に建築され、2019年に登録有形文化財に認定されています。さまざまな逸話を持つこの家で、英世の幼少時代を感じることができます。
• - 展示室：多彩な遺品や資料が展示され、彼の業績や人生に触れることができます。
• - 観音堂：野口の母が信仰していた観音に関連した信仰の場が保存されています。
• - 誕生地の碑と忍耐の碑：彼の遺髪や格言を顕彰する二つの碑が鎮座しています。
• - 売店：訪れる人々のために、様々なグッズが販売されています。

アクセス情報

野口英世記念館へのアクセスは、JR磐越西線の猪苗代駅からバスやタクシーを利用することが可能です。バスの場合は金の橋・会津レクリエーション公園行きで約10分、タクシーなら約6分の距離です。また、車の場合は磐越自動車道の猪苗代磐梯高原インターチェンジから約5分で到着できます。

開館時間と入館料

4月から10月の間は午前9時から午後5時30分まで開館しており、11月から3月は午後4時30分までの営業です。入館料は、大人600円、子ども300円ですが、団体割引も用意されています。

まとめ

野口英世記念館は、野口英世の偉業とその人生を学ぶ貴重な場所として、多くの訪問者に受け入れられています。英世の軌跡をたどりながら、彼の偉大な功績を感じることのできる素晴らしいスポットです。

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