野尻あずさ

野尻 あずさのプロフィールと経歴

野尻あずさは、1982年6月6日生まれ、日本の元陸上競技選手として長距離走とマラソンに特化して活動していました。富山県富山市、旧上新川郡大山町が出身地です。異色の経歴を持ち、もともとはクロスカントリースキー選手として活躍し、ユニバーシアードに二度出場した後に、マラソンの世界に転向しました。

結婚後は戸籍名を磯野あずさに改め、現在は自身が代表を務めるランニングクラブ「にこあーずランニングファミリー」において、若手選手たちの指導にも努めています。

人物・経歴

彼女は大山町立上滝中学校、富山県立雄山高等学校を経て、日本大学を卒業しました。中学校時代からスキーと陸上競技を始め、日本大学在学時にはクロスカントリースキーで2003年と2005年の冬季ユニバーシアードに出場しました。2003年には5kmで28位、15kmフリーでは22位の成績を残し、2005年にはそれぞれ15kmクラシカルで21位、5kmフリーで35位を記録しました。また、同年の国民体育大会では優勝を果たしました。

しかし、トリノオリンピック出場には至らず、25歳の時にマラソンへと転向し、オリンピック出場を目指すことにしました。

2008年8月には山下佐知子が指導する第一生命に入社し、陸上部に所属することになりました。彼女の初レースは函館ハーフマラソンであり、ここでのタイムは1時間14分12秒で優勝という結果でした。その後も、全日本実業団ハーフマラソンや札幌国際ハーフマラソンで好成績を収め、再びハーフマラソンの舞台でも活躍を見せました。

彼女のフルマラソンデビューは2010年の大阪国際女子マラソンで、2時間29分12秒のタイムで8位に入りました。札幌国際ハーフマラソンでも2位となり、国際大会での成功を収めています。更に、世界ハーフマラソン選手権大会では、チームでの銅メダル獲得に貢献しました。

2011年、名古屋国際女子マラソンにエントリーする予定でしたが、東日本大震災の影響で大会は中止となり、代わりにロンドンマラソンに出場しました。このマラソンでは自己ベストを更新し、2時間25分29秒でゴールしました。その結果、世界選手権への出場も果たすことになります。

2012年、大阪国際女子マラソンでは自己最高記録の2時間24分57秒をマークしましたが、優勝を逃しました。この年の3月に第一生命を退社した後、2013年には東京マラソンで9位、横浜国際女子マラソンでは2位となります。

2014年の北海道マラソンでは遂にフルマラソンの初優勝を果たし、2015年の第1回富山マラソンでも初代女子王者に輝きました。さらには、2017年に行われた第3回富山マラソンでも自身の持つ大会記録を更新し、再び優勝を達成しました。

2019年、さいたま国際マラソンを最後に現役を引退し、同年11月には伴走者である磯野茂と結婚しました。彼女の競技生活は、選手としてだけでなく、指導者としても新たなステージへと進んでいくことでしょう。

主な戦績

• - ハーフマラソン: 1時間10分53秒（2009年）
• - マラソン: 2時間24分57秒（大阪 2012年）

彼女の豊かな経験と実績は、多くのランナーにとっての励みとなるでしょう。

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