野村土地建物

野村土地建物株式会社について

野村土地建物株式会社は、かつて存在した企業で、野村ホールディングスの完全子会社として不動産業務に専念していました。この会社は1957年に設立され、長い歴史の中で多くの変革を経て、最終的には他社と統合される運命にありました。

沿革の詳細

設立と初期の活動

1957年4月15日、野村不動産株式会社としてスタートしたこの会社は、当初、野村證券の本社ビルの建設を目的に設立されました。設立からわずか2年後の1959年には、野村證券の不動産部門を引き継ぎ、業務の範囲を広げていきます。

商号変更と専門化

1970年には、野村證券の店舗、社宅、寮の賃貸・管理業務に特化するために、商号を野村土地建物株式会社に変更しました。この時期に、一般的な不動産業務は新たに設立した野村住宅産業株式会社（現在の野村不動産株式会社）に譲渡されています。こうした集中化により、管理業務と賃貸業務における専門性がさらに強化されました。

再編成と完全子会社化

その後、野村土地建物は2004年に、野村ホールディングスの完全子会社として志向を明確にしました。この時、業務および従業員は野村ファシリティーズ株式会社に継承されました。また同年、所有していた野村不動産株式会社の株式を野村不動産ホールディングス株式会社に現物出資したことも、企業の再編成の一環でした。

2011年には株式交換により完全に野村ホールディングスの子会社となり、この時期に企業体制がより一層明確になりました。2016年には、保有していた野村不動産ホールディングスの株式を野村ホールディングスに現物配当として移転し、資本関係が再構築されます。

消滅と統合

そして2021年4月1日、野村ファシリティーズ株式会社に吸収合併されて消滅しました。なお、同日付で、野村ファシリティーズ株式会社は野村プロパティーズ株式会社に商号変更しています。この吸収合併は、企業の集約と業務の効率化が進む中での決断でありました。

会社概要

解散時の概要

野村土地建物株式会社の本店は、東京都中央区日本橋本町1丁目7番2号に位置していました。設立から数十年、資本金は1,015百万円であり、多くの人々に親しまれてきた企業でありました。

まとめ

野村土地建物株式会社は、長い歴史を持ちながらも、業務の変遷や企業再編を経て、最終的には他社と統合される形で幕を閉じました。その間に築いたノウハウや資産は、吸収した企業に引き継がれていることでしょう。このような歴史的経緯は、企業の発展と変化の一端を示しています。

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