野球シンガポール代表

野球 シンガポール代表

概要

野球シンガポール代表（Singapore Men's Baseball Team）は、シンガポールにおける野球のナショナルチームとして活動している。WBSCアジアに加盟しており、チームは主に現役の高校生選手を中心に構成されている。

日本のチームとの交流

チームの強化と選手の育成を目的として、過去には日本の高校野球選抜チームとの交流試合も実施されている。具体的には、2008年に和歌山県、2011年に京都府、そして2014年には東京都の各選抜チームと試合を行い、国際的な経験を積んだ。

国際大会での歩み

野球シンガポール代表は、アジア地域を中心に様々な国際大会に参加し、経験を重ねてきた。主な参加大会とその成績は以下の通りである。

2002年第5回アジアン・ベースボール・カップ: チームとして初めて参加した国際大会。全試合に敗れ、参加チーム中、最下位で大会を終えるという厳しい結果となった。
2004年第6回アジアン・ベースボール・カップ: 前回に続き連続出場。この大会では5位の成績を収め、特にスリランカとの一戦では12対10というスコアで勝利を挙げ、これがチームにとって記念すべき国際試合での初勝利となった。
2012年第10回東アジアン・ベースボール・カップ: この大会に参加。初戦のミャンマー戦では、最終回に3点の劣勢を覆し、4対3で逆転勝利を収め、幸先の良いスタートを切った。しかし、その後の試合では白星を挙げることができず、大会成績は4位であった。
2013年 IBAF HONG KONG INTERNATIONAL BASEBALL OPEN 2013 (HKIBO): 香港で開催された本大会に出場。最終戦では中国のOCTMS（深圳）チームと対戦し、圧倒的な投打で7回コールドゲーム、11対0でのノーヒットノーラン勝利を達成。大会全体では5位の成績で終了した。
2015年第11回東アジアン・ベースボール・カップ: この大会に出場。全試合に敗れ、参加6チーム中、最下位の成績に終わった。
2017年 WBSC HONG KONG INTERNATIONAL BASEBALL OPEN 2017 (HKIBO): この大会に参加。順調に勝ち進み、チーム史上初の決勝進出を果たすも、決勝では開催国である香港代表チームに大敗し、準優勝という結果となった。
2018年 WBSC HONG KONG INTERNATIONAL BASEBALL OPEN 2018 (HKIBO): 翌年も本大会に再び参加。前年の決勝で敗れた香港代表チームとの対戦が実現したが、雪辱を果たすことはできず、再び敗れて連続の準優勝となった。
2018年第12回東アジアン・ベースボール・カップ: 同じく2018年には、この大会にも出場。全試合に敗れ、参加チーム中、5位という結果で大会を終えた。

これらの戦績は、シンガポールにおける野球が発展途上であることを示しつつも、着実に国際経験を積み、時折光るパフォーマンス（初勝利、逆転勝利、ノーヒットノーラン、決勝進出など）を見せていることを物語っている。

主要国際大会への挑戦

野球シンガポール代表は、将来的にはワールド・ベースボール・クラシック（WBC）、オリンピック、WBSCプレミア12といった、野球における世界的な主要国際大会への出場を目指している。これらの舞台に立つことは、シンガポールにおける野球の普及と発展に大きく貢献することになるだろう。

野球シンガポール代表