野田貝塚

野田貝塚は、千葉県野田市清水に所在する、縄文時代後期の貝塚です。別名、清水貝塚とも呼ばれています。1936年7月17日に千葉県指定史跡となりました。

概要

貝塚は東南東に開口部を持つ馬蹄形をしており、貝層は直径約150メートルにわたって分布しています。野田市教育委員会による発掘調査の結果、縄文時代後期（およそ3800年前から3000年前）の、堀之内式、加曽利B式、安行I・II式などの土器が多数出土しました。また、土製の耳飾りや土偶といった土製品、石斧、石鏃、石棒などの石器類も豊富に発見されています。

貝層は、ヤマトシジミを主とするものや、オキシジミやナミマガシワといった内湾に生息する貝を主とするものなど、複数確認されています。これらの貝殻とともに、獣骨や魚骨などの動物遺存体も多数出土しており、当時の自然環境や人々の食生活を考察する上で重要な手がかりとなっています。野田貝塚は、奥東京湾地域における縄文人の生活様式や文化を理解する上で、非常に重要な遺跡と言えるでしょう。

所在地とアクセス

所在地：千葉県野田市清水551-1

アクセス：東武野田線（東武アーバンパークライン）清水公園駅から徒歩5分

脚注

[1] 千葉県教育委員会「千葉県の文化財」

関連項目

日本の貝塚一覧
千葉県の貝塚の一覧
千葉県指定文化財一覧
千葉県の史跡一覧
縄文時代の遺跡一覧

外部リンク

野田貝塚 - まるごとe!ちば（千葉県観光物産協会）

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