金ヶ崎

金ヶ崎は、兵庫県相生市相生字鰯浜に位置し、相生湾の東端を成す岬です。ここは瀬戸内海国立公園の区域に指定されており、その自然美は格別です。

万葉の岬

この地は、歌人・山部赤人が訪れ歌を詠んだことで知られ、「万葉の岬」という別名を持ちます。万葉集に収められたその歌を偲び、岬の域内には赤人をはじめとする3基の歌碑が建立されています。歴史と文学の香りが漂う場所です。

地理

金ヶ崎は相生湾の東端に位置し、湾の対岸には釜崎が望めます。岬の先端には、まるで寄り添うかのように君島が浮かんでいます。かつて国民宿舎だったホテルが域内にあり、現在は観光拠点として利用されています。

絶景スポット

金ヶ崎からは、四方の素晴らしい景色を一望できます。北側には穏やかな相生湾と相生市の街並みが広がり、東側には室津や姫路に連なる播磨臨海工業地帯の景観が望めます。西側には釜崎や赤穂御崎が見え、眼下には蔓島や牡蠣の養殖いかだが浮かびます。そして南側には、家島諸島が点在する播磨灘の雄大な景色が広がります。特に夕暮れ時には、海面が茜色に染まり、息をのむほどの美しさです。

つばき園

鳴島万葉歌碑の周辺には、相生市の市木である椿が咲き誇る「つばき園」があります。春には赤や白、ピンクなど色とりどりの椿が咲き乱れ、訪れる人々を魅了します。椿の花言葉は「控えめな優しさ」「誇り」などがあり、その美しさと共に、金ヶ崎の自然の豊かさを象徴しています。

金ヶ崎は、万葉の時代から変わらぬ美しい自然と、瀬戸内海の絶景が楽しめる場所です。歴史と自然が織りなす風景は、訪れる人々に癒やしと感動を与えてくれるでしょう。

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