金光八尾中学校・高等学校

金光八尾中学校・高等学校

金光八尾中学校・高等学校（こんこうやおちゅうがっこう・こうとうがっこう）は、大阪府八尾市柏村町に位置する私立の中学校・高等学校で、中高一貫教育を提供しています。学校法人関西金光学園によって運営されており、この法人は新宗教である金光教を母体としています。学校の略称としては、「金光」や「金八」が用いられています。

本校は、現在の校地である旧八尾市立清友高等学校の跡地に、1985年（昭和60年）に金光第一高等学校の分校である「金光第一高等学校八尾学舎」として開設されました。同時に金光八尾中学校も併設されています。その後、1987年（昭和62年）には分校から独立し、「金光八尾高等学校」として新たな歩みを始めました。2015年（平成27年）には開校30周年を記念し、剣道場や柔道場、学習室、自習室といった新施設の建設に加え、美術室や音楽室のリニューアルが行われ、教育環境の更なる充実が図られています。

教育の特色

金光八尾中学校・高等学校は、生徒一人ひとりの進路希望に応じた教育に力を入れています。特に大学進学を目標とした学習指導に重点を置いており、多様なコース設定を通じて学力向上を目指します。また、美術コースを設置し、美術系大学への進学を志望する生徒向けの専門的な教育も展開しています。

授業は週6日制で実施されており、基本的には1日に7時限から8時限の授業が行われますが、コースによっては8時限から9時限の授業が設定されている場合もあります。これにより、十分な学習時間を確保し、内容の濃い学びを深めることが可能です。さらに、長期休業期間中も補習授業を実施するなど、生徒の学力定着と向上に向けた手厚いサポートが行われています。

教育方針の大きな柱の一つとして、金光教の教えに基づいた宗教情操教育があります。これは、生徒たちが宗教的な感性を育み、豊かな人間性を培うことを目的としています。学校行事として、岡山県にある金光教本部への参拝が例年行われています。

設置学科・コース

高等学校には普通科が設置されており、以下のコースに分かれています。

S特進コース
特進コース
総合進学コース
美術コース

これらのコースは、生徒の学力レベルや興味、将来の目標に合わせて選択できるようになっており、それぞれの進路実現に向けたカリキュラムが用意されています。

生徒の通学

本校には、主に八尾市内から多くの生徒が通学していますが、大阪府の東部に位置する地理的な特性から、奈良県からの通学者も多数を占めています。少数ながらも、三重県から通学している生徒もおり、広範囲から生徒が集まる学校です。

部活動

クラブ活動も盛んに行われています。特に吹奏楽部は顕著な実績を残しており、1990年には全日本吹奏楽コンクールに初出場ながら金賞を受賞するという快挙を成し遂げました。この時の自由曲は「大阪俗謡による幻想曲」（淀工カット版）、指揮は片木裕之氏でした。

主な出身者

各界で活躍する卒業生を輩出しています。

大松桂右（山本桂右） - 本校1期生、第7代八尾市長
小関尚紀 - 本校2期生、作家
岡田祐佳 - 本校4期生、元お笑い芸人（コンビ「-4℃」）、ますだおかだ岡田圭右氏の元妻
黒帯 - お笑いコンビ

交通アクセス

近鉄大阪線 恩智駅より徒歩約7分
近鉄大阪線 高安駅より徒歩約10分
* JR関西本線（大和路線） 志紀駅、柏原駅からはスクールバスが運行されています。

これらのアクセス手段により、生徒は比較的容易に通学することができます。

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