金原二郎ショー

『金原二郎ショー』について

『金原二郎ショー』は、日本テレビで1970年10月5日から1972年3月31日まで放送された朝のワイドショーです。この番組は、過去の『奥さまハプニングサロン』や『朝のワイドショー ○○と90分』に続く日本テレビの第3弾となります。特に注目すべきは、これまで日替わりで司会者が交代していた形式から、金原二郎が一貫した司会者として起用された点です。金原は当時『底ぬけ脱線ゲーム』という番組でも人気を博しており、彼の司会ぶりは多くの視聴者に親しまれました。

民間放送局で現職のアナウンサーが一貫して司会を務める形式は、この番組が初めてでした。また、放送当初はモノクロ映像での放送が行われていましたが、1971年4月から放送時間の変更と共にカラー放送へと移行しました。視聴者に新たな映像体験を提供することによって、番組の魅力をさらに高めることができました。

放送時間

• - 平日:

- 1970年10月5日 - 1971年4月2日 9:30 - 10:45
- 1971年4月5日 - 1972年3月31日 9:00 - 10:25

主な出演者

この番組の司会者は金原二郎が務め、彼のユニークなスタイルと進行によって視聴者を楽しませました。アシスタントには、初期に宮崎恭子、次に河内桃子、さらに福留功男（いずれも日本テレビアナウンサー）、そして末期には野添ひとみが出演しました。また、ニュースキャスターとして酒井幸雄と田英夫が重要な役割を果たしました。

エピソード

番組の制作過程は決して順風満帆ではなく、1971年4月には特別ゲストの出演が直前に中止になるという出来事もありました。最高裁で罷免された司法修習生の阪口徳雄とその母親をゲストに招くコーナーが、制作サイドからの「公正を期すためには、最高裁の判事も出すべき。しかしそれは難しい」という理由で中止となりました。このようなエピソードは、製作現場の難しさも表しており、番組の歴史には多様な人間ドラマが含まれていたことを物語っています。

『金原二郎ショー』は視聴者に笑いや情報を提供し、当時の日本の朝のワイドショー文化に大きな影響を与えました。その後の朝の情報番組のスタイルや進行に対しても多くの示唆を与えた存在だったと言えるでしょう。

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