金在博

金在博（キム・ジェバク）

金在博は、1954年5月23日に韓国の大邱広域市で生まれた野球指導者です。彼は韓国の野球界において、選手としての活躍を経て、指導者としても成果を上げたことで知られています。

人物について

彼はソウル特別市内の大光高校を卒業しましたが、高校時代は小柄な体格のため、スカウトに注目されることがなかったことが影響し、ソウル市内の大学に進学できず、故郷の嶺南大学に進むことになりました。大学生活では全国大会で力を示し、その後日本の社会人野球である実業団野球の空軍や韓国化粧品でプレーしました。彼はアマチュア時代から優れた遊撃手として名を馳せており、1982年の世界野球選手権大会では優勝に貢献する重要な役割を果たしました。特に、決勝の日本戦では、スクイズ作戦を成功させるなどの印象的なプレイが評価され、「蛙バント」として語り継がれています。

プロ野球の1982年にMBC青龍に入団が内定していたものの、大会に出場するために入団を延期。その後の消化試合でプロデビューを果たしました。28歳という決して若くない年齢でのデビューであったにもかかわらず、彼はプロでも輝かしい成績を残しました。1983年からは攻守両面でチームに欠かせない存在となり、40歳近くまで遊撃手としての座を守り続けました。

選手としての実績

1990年には初めてのプロ野球優勝を経験し、選手としてのキャリアは順調でした。しかし、年齢による衰えは避けられず、1991年のオフシーズンには引退勧告を受けました。それでも、彼はプロでの通算1000本安打の目標を持ち続け、太平洋ドルフィンズで現役を続行しました。現役生活はわずか1年で終了しましたが、1992シーズン終了後に現役引退を選びました。

コーチングキャリア

引退後、彼は太平洋ドルフィンズのコーチに就任。1996年には同球団が現代ユニコーンズに変わった際、監督としての道を歩み始めました。彼はこのチームを指揮し、2006年までの間に4度の韓国シリーズ優勝に導きました。2007年からはLGツインズの監督に就任し、業績がなかなか上がらない中、ファンから信任を受けましたが、2008年は低迷し、ついには最下位に終わる結果となりました。

また、国際大会でも代表チーム監督やコーチとしての経験がありますが、台湾戦での逆転サヨナラ負けや、アジア競技大会では期待を裏切る結果になったことで、批判を浴びました。これらの失敗は彼と他の成功した監督との比較において注目され、編成チームを短期間でまとめる能力には限界があるとされました。

現在の役職

2010年からはKBOでの役職を務め、プロ野球の試合運営に携わっています。しかし、2016年にはグラウンド状態の判断ミスによって中止を決定し、6試合の出場停止処分を受けるなど、さまざまな出来事が彼のキャリアに影を落としました。

金在博選手の多年的な存在感は、韓国プロ野球の歴史の中で特筆されるもので、選手から監督まで一貫して現場に関わり続けた彼の姿勢は、多くのファンや関係者に支持されています。

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