金堀則夫

金堀則夫（かなほり のりお）氏は、1944年に大阪府で生まれた日本の詩人です。立命館大学を卒業後、詩の世界で活動を開始しました。

詩人としての活動

金堀氏は詩人としての活動を精力的に行っており、自身の詩作だけでなく、詩壇の発展にも寄与しています。詩誌「交野が原」および「石の森」を主宰し、多くの詩人たちとの交流の場を提供してきました。また、日本現代詩人会、日本詩人クラブ、日本ペンクラブといった国内主要な文学団体で会員を務め、詩の普及活動に貢献しています。さらに、日本現代詩歌文学館の評議員や関西詩人協会の運営委員も務めるなど、詩壇における要職を歴任しています。

主な著作

金堀氏の創作活動の中心は詩集であり、これまでに多数の作品を刊行しています。

詩集

『氷結作業』（1972年）
『夢死』（1974年）
『愛のエスキス』（1975年）
『白い沈黙』（1976年）
『石の宴』（1979年）
『想空』（1987年）
『ひ・ひの鉢かづき姫』（1996年）
『かななのほいさ』（2003年）
『神出来（かんでら）』（2009年）
『畦放（あはなち）』（2013年）

これらの詩集を通じて、独自の詩世界を表現し、多くの読者を魅了してきました。

編著

詩に関するアンソロジーの編著も手掛けており、詩の普及にも尽力しています。

『赤いチョーク』（1986年）
『続赤いチョーク』（1988年）
『続・続赤いチョーク』（1993年）

郷土史カルタ

詩作とは別に、郷土文化の保存・継承にも熱心であり、郷土史をテーマにしたカルタを制作しています。

『四條畷郷土史カルタ』（1979年）
『田原の里』（1993年）
『大東のふるさと』（1997年）
『交野・星田郷土史カルタ』（2007年）

これらは、地域の歴史や文化を楽しみながら学べる教材として活用されています。

作詞

金堀氏は地元の文化に根ざした活動として、四條畷市の市歌「いま ここに」（補作：島田陽子、1990年制定）の作詞も担当しています。

受賞歴

金堀氏の詩作は高く評価されており、複数の文学賞を受賞しています。

第11回神戸ナビール文学賞: 詩集『かななのほいさ』（2003年刊）に対して授与されました。
第47回日本詩人クラブ賞: 詩集『畦放（あはなち）』（2013年刊）が受賞対象となり、2014年に受賞しました。
第31回富田砕花賞: 作品『ひの石まつり』により、2020年に受賞しました。

これらの受賞は、金堀氏の詩が現代詩壇において重要な位置を占めていることを示しています。

まとめ

金堀則夫氏は、半世紀以上にわたり詩作活動を続け、数々の優れた詩集を発表してきました。主要な文学賞の受賞は、その芸術性が高く評価されている証です。また、郷土史カルタの制作や市歌の作詞など、地域文化への貢献も積極的に行っており、詩人としてだけでなく、地域社会に根ざした文化人としても多大な功績を残しています。金堀氏の作品は、今後も多くの人々に読まれ、研究されていくことでしょう。

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