金子志津枝

金子 志津枝のプロフィールとキャリア

金子 志津枝（かねこ しづえ、5月21日生まれ）は、日本の著名な女性アニメーターで、埼玉県出身です。彼女はアニメ業界での長いキャリアを持ち、多くの人気作品に関与しています。

来歴・人物

金子は子供の頃から絵を描くことが好きだったものの、就職活動を始めた際には明確な方向性に悩んでいました。しかし、幼少期に言われた言葉を思い出し、絵を描く仕事に就くことを決意しました。1年間、様々なアルバイトをしながら資本金を蓄え、アニメ業界の企業に連絡を取りますが、専門学校に通っていなかったために断られてしまいます。それでも彼女は諦めず、その資本金を手に専門学校に入学しました。

1997年、金子はシンエイ動画に入社します。彼女は『ドラえもん』のテレビアニメ第2作第1期に参加し、1998年には原画デビューを果たします。その後、作画監督としても活躍し、特に2004年の『ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』ではネコ耳しずかちゃんを描いたことで、一部のファンから「しずかちゃんアニメーター」として知られるようになりました。彼女はテレビアニメ第2作第1期後期と第2期を担当した後、2007年に他の作画監督陣と共にテレビシリーズを降板し、その後は映画シリーズの作画監督やキャラクターデザインを行うようになりました。

2011年にシンエイ動画を退社し、フリーランスに転向。しかし、2016年に『ドラえもん 新・のび太の日本誕生』で5年ぶりにシリーズに参加し、エンディング原画を担当しました。フリーランスの活動を通じて、金子は渡辺歩と頻繁にコンビを組み、『謎の彼女X』や『彼女がフラグをおられたら』などの作品でキャラクターデザインや総作画監督を務めました。さらに、『ファンタジスタドール』ではエンディングアニメーションの絵コンテ・演出・作画監督・原画を手掛け、演出業にも挑戦しています。

彼女の作風

金子の作風は、繊細で柔らかい絵柄が特徴です。例えば、『大きい1年生と小さな2年生』のキャラクターデザインや、映画『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』におけるキャラクターデザインには、躍動感に溢れたポージングが見られます。また、水彩を用いたアナログイラストを作品のアイキャッチやエンディングに多く提供することでも知られています。

金子は、アニメーション制作に対する意識が高く、監督や演出家の意図をしっかりと汲み取る点でも評価されています。渡辺は彼女の能力について「演出家の意図を汲んでの芝居づけ、労を厭わない描き込みが素晴らしい」と述べており、彼女は自らの意見をしっかりと伝えながら作品に対するアプローチを行っています。

主な参加作品

金子志津枝は以下の作品に参加しています：

• - テレビアニメ
• - OVA
• - 劇場映画
• - その他

- アニメ『花は咲く』（2013年、キャラクターデザイン・作画監督）
- 『プリンセスコネクト!』（2015年、TVCMアニメーション、作画監督）
- 映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』オリジナル・サウンドトラック（2017年、カバーイラストレーション）
- 『安達としまむら』（2020年、イラスト）
- 『林修の今でしょ!講座』（2021年、「プロが選ぶ!日本のアニメの歴史を変えたスゴいアニメ14」出演）

このように、金子志津枝はアニメ業界において多大な影響を与えてきた才能豊かなアニメーターであり、今後の活動に期待が寄せられています。

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